『 知識(暗黙知)、イノベーション、クラウド 』 といったキーワードの周辺で、気になった、何となく思った、勝手に考えたことなど

2009年2月28日

プロジェクト企画(事業企画)を事業とする、会社(組織)形態を考えてみた

既存のテーマ(?)を組み合わせて、
「プロジェクト企画(事業企画)を事業とする、会社(組織)形態」について考えてみた。

テーマ(?)として:
・ 知識、イノベーション
・ クラウド(PaaS、SaaS)
・ 協業(コラボレーション)
・ 無料モデル、従量課金モデル(サービス)
・ 新規事業(プロジェクト→事業化へ)
・ スピード(ラウンチ、β、ブランド棄損の回避)
・ プロシューマー
・ 兼業(企業サイドから、個人サイドから)
・ 脱官僚組織

イメージとして(以下の図):

で、図の ”E ” の領域が、プロジェクト企画(事業企画)を事業とする会社(組織)形態。


クラウズ仕事人については、なんとなく、テレビ「必殺仕事人(中条きよし、三田村邦彦の時代)」からイメージ。

技術要素や仕組みにおいては、何一つ新規性はないと思います。
プロセスにおいては、新規性があると思います。
(個人的には、今後は、プロセスを競争優位の源泉とする企業も、大きな評価を得るのではと感じてます。)

2009年2月27日

気になるキーワード:プロシューマー

個人的に気になるキーワード、「プロシューマー」について少々。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 では、
プロシューマー(prosumer)とはアルビン・トフラーが著書「第三の波」の中で示した概念で、消費者(consumer)と生産者(producer)を組み合わせた造語であり、消費者が生産に加わることをいう。企業がアンケートなどで消費者から製品のアイデアなどを募集したりする行為がこれに該当する。インターネットの普及により身近になり、マーケティングの新しい手法としても注目されている。

ITpro では、
生産者(プロデューサー)と消費者(コンシューマー)を合成した造語。自分が欲しいと思う物を自ら発案して商品化したり、メーカーに働きかけていく進んだ賢い消費者のことを指す。

TechCrunch では、
「プロシューマー」というのはプロデューサー(生産者)とコンシューマー(消費者)をかけあわせた単語で、現在のWeb2.0革命の数百万の参加者を適切に表現している。

ASCII.jpデジタル用語辞典 では、
consumer(消費者)とproducer(生産者)を組み合わせた造語で、製品の企画・開発に携わる消費者という意味。未来学者のアルビン・トフラー氏が著書『第三の波』で予見した新しいスタイルの消費者。多様化した消費者のニーズに応えるために、企業が消費者の意見を直接取り入れる形で、消費者が商品の企画・開発に関わるようになってきている。

exBuzzwords では、
プロシューマーとは、「プロ」デューサー(生産者)とコン「シューマー」(消費者)を組み合わせた造語のこと。
既存の商品・製品には満足せず、自己満足のために自ら製品を作り出してしまう消費者のこと。
同一の趣味や嗜好を有する消費者に対して製品供給を行うことができるため、ネット取引の発展とともにニッチ市場を拡大させはじめている。


上記内容を比較すると、

5つで、共通する説明としては、
・ プロデューサー(生産者)とコンシューマー(消費者)を組み合わせた言葉

4つで、共通する説明としては、
・ 消費者(TechCrunch では参加者となっている。)

共通性のない説明としては、
・ マーケティング、ニッチ市場、商品の企画・開発

といった感じだと思います。

個人的には、それら説明に対して、なんとなくですが違和感を感じます。
それは、全ての視点において、プロシューマーを「企業から(対象物との)の視点」でとらえているのでは、と感じるからです。
そもそも言葉の定義として、企業内にはプロシューマーは存在しないのでしょうか?(そうなのかも・・・)

これといった答えもなく、なんとなく感じることですが、
CGM(Consumer Generated Media)や UGC(User Generated Content)、
無料モデル(広告モデルに依存)や 課金モデル(ユーティリティビジネスモデル?)、
といったキーワードにおける、ビジネスの観点からの問題(マネタイズ?)に対する良い解決策が、
プロシューマーを消費者(対象者)として見るのではなく、
身内として見ることにより見つかるのでは(?)。なんとなくですがそう感じます。
(ヒエラルキーからアメーバなのかな~といった感じでしょうか。)



Sony GPS-CS3K、シンプルな発想で良いと思う。

主として、「時間」と「距離」の観点から、位置情報(空間情報)技術に関連したサービスの動向に注目しています。

Sony から3月に発売予定の GPS-CS3K の発想はシンプルで良いと思います。
異なる要素技術を、何でもかんでも1つに納めるのではなく、
1つの要素技術の高精度を維持しつつ、必要なニーズに対しては、対応を可能とする。
(GPS-CS3Kに関しては、時間を Key として、デジタル写真等と位置情報(GPS)との同期を可能とする。)



そーだよね。それでいいよね。と、個人的には納得してしまいました。

* この発想を知るまでは、Eye-Fi Explore が良いのではと感じてました。

時間を Key として、同期させるとの発想が便利だと考えると、
カシオ や セイコー から、もっと安価で面白い製品が出てくるかも?とも感じます。

近い未来において実現/利用される、大きな絵としてのサービス(全体像)をイメージして、
その中における1つの要素をしっかりとつかみに行くとの姿勢は有効なのだろうとも感じました。
(サービス実現のための、事前の協業関係(業務提携)等がなくても、機能するケースもあるんだと感じました。)

大きな絵としてのサービスの、プラットフォームとしては、Google は勿論ですが、
実際は、Wii(任天堂)が本命のような気がしてます。

2009年2月26日

ちょっとうれしく、ちょっと不思議・・・

ちょっとうれしく、ちょっと不思議な現象を確認しました。

このブログを始めたのが、2月7日なので、2週間以上は経過してます。
書き始めてまだ時間も浅く、また長文でもなく、SEOなども全然意識していない(外部からのリンクも全くない)ので、
当然のごとく、誰にも読まれることのないブログとなってます。

実際、Google Analytics によると、昨日までで、2人の人がこのブログを見ている状況ですが、
1人は自分の恩師で、あと1人はクウェートの人(何かの拍子で踏んだだけ・・・)です。

そのような状況にもかかわらず、
本日午前に投稿した内容(ページ)が、Googleの検索結果でけっこう上位に表示されていることを確認しました。

ちなみに、検索した時間、キーワードは以下です。


2009/02/26 12:30
「知識 イノベーション クラウド」 の検索結果 約 178,000 件中 1 件目

「知識 クラウド」 の検索結果 約 1,510,000 件中 40 件目
「知識 イノベーション」 の検索結果 約 766,000 件中 94 件目
「イノベーション クラウド」 の検索結果 約 499,000 件中 9 件目


おそらく、瞬間的な現象だと思います。(また、上記のキーワードで検索する人も滅多にいないと思いますが・・・)

それにしても、不思議です。
ともあれ、検索エンジンからどなたかの目に止まって、誰かに読んでもらえることとなるのでしょうか?

知識、イノベーション、クラウド

「知識、イノベーション、クラウド」の関係について、自分としてのシンプルな見解は以下のような感じ。

・ 知識 : 資源 (人、物、金、情報)
・ イノベーション : プロセス (時間、組み合わせ)
・ クラウド : 場 (空間、コミュニケーション)

であるから、

「知識をベースに、イノベーションを練り、クラウドを最大限活用する。」のようなセンテンスがしっくりくる。
(* あくまで、研究者としての立ち位置からではなく、実行者としての立ち位置からの個人的見解です。)


付け加えて、

「知識のための知識」が、これからは益々重要となるのだろう。

そして、それを持って、共有を可能とするコミュニティにおける経済活動の成功が、
新たな組織の1つの在り方を示すのだろうと感じる。

そのような新たな組織の構築は、「日本語+日本文化+日本人」の組み合わせから、
本来は、普通(楽)に実現できるのだろうと感じる。

そう思うと、いろんな有識者の「次の夜明けは日本から」といった感じの発言にも納得できる。

(おそらくわけわかんないですよね。文書化するのは苦手です。訓練せねばと痛感してます。)

2009年2月25日

「知識(暗黙知)」について(2)

近頃、有識者達の記事においても、あくまで情報の範囲にて語られている内容を「知識」と語っていることが多々見られる。
例えば、「知識はネットで検索すれば得ることができる(。、?)」との意味において、肯定的にも否定的にも語られている。

ネットで得られる内容は、あくまで情報(形式知)の域を出ないと考える。(書物に関しても同様。)
知識、情報、データの定義については、以下のように理解するのが分かりやすいと思う。

・ 「データ」に、別のデータの組み合わせなどから、一般的な意味を持たせると「情報」となる。
  情報は、1つのセンテンスとして、その意味を一般的多数の人々と共有することが可能である。⇒「形式知」

・ 「情報」を、別の情報の組み合わせなどから、自分として(バイアスを加えて)の理解にすると「知識」となる。
  知識は、1つのセンテンスとして、その意味を一般的多数の人々と共有することは困難である。⇒「暗黙知」


いきなり飛んで、

現在から今後において、知識の重要性が高い(ますます高まる)理由として、知識集団コミュニケーション(暗黙知⇔暗黙知)の成立が確認されることがあると考える。
以前ならば、知識者が知識(暗黙知)を情報(形式知)として共有しようと努力してくれていた。今後は、そのようなボランティア的な努力を望むことは難しいだろう。ちょっと前に、KYとの言葉が社会的な言葉となったことからもイメージできるのでは・・・

(中略)

「知識」を理解し、知識をもって、知識コミュニティに属し、個のポジション(価値)を見つけてつかむことが重要だろうと感じる。
きっと、居心地のよい空間(「おーい、あれ」と言えば、お茶が出てくるような?)だと思う。


以下は、メモ(情報、形式知)として。いろいろ言葉を置き換えて、知識にしてもらえたら幸いです。

原料、輸送、電力の肩代わりに加えて、知識は時間も節約する。時間は会社のバランスシートのどこにも現れないが、実は最重要な経済資源の1つである。時間は実際上、隠れたインプットとして残る。特に変化が加速されて時間が縮めば、利潤とロスに大きな違いが出てこよう。
新しい知識は物事をスピードアップさせ、同時的、即自的な経済へ向かって我々を駆り立て、さらに時間の消費を肩代わりする。(p172)

どんな形の経済であろうと、生産と利潤は力の3つの主要な資源(暴力、富、知識)に依存していること、そして暴力は法律へと形を変え、ついで資本とカネは共に知識へと変質しつつある、ということである。仕事の内容も並行的に変化し、シンボルの操作にますます頼るようになっている。資本、カネ、仕事が揃って同方向へ移行するに伴い、経済の全基盤に革命的変化が起きている。それは、煙突型産業時代に行き渡ったルールとは極端に違うルールに従って運営される、超象徴(スーパーシンボリック)経済への変貌である。(p175)

原料、労働、時間、空間、および資本への必要性が減少する一方、知識は先進経済の中心的な資源となってくる。この減少が起こるにつれて、知識の価値は高騰する。(p175)

上記引用は、「パワーシフト(上巻)、A・トフラー、1993、中央公論社」より

2009年2月24日

いろいろ出来そう

Firefoxを使って、

・ Video DownloadHelper をアドオンする。

・ そして、AVS4YOU の ソフトウェア群を活用する。(実用段階においては、有料サービスを考える。)


いろいろと、簡単に安く出来そうだ。
ますますハードルが下がっているんだな~(今後も下がり続ける・・・)
と、いつものことではあるがまた感じた。

チープ(or 無料)革命は、どこまで行くのやら・・・、
「見える」ものは、ほぼすべてが対象・・・、
 だとすると、「見える化」を進めることは、得策なの・・・。


2009年2月23日

営業は必要か?

多くの会社の中に、営業部(肩書きとしての営業)は存在する。

優秀な営業の仕事について考えてみると、
・ 他の人より、多くの商品を販売する。
・ 他の人より、多くの利幅を獲得する。
・ 他の人が、売れない物も販売する。
・ 口がうまい。
などが思いつく。

顧客満足度の高い商品(サービス含む)やニッチな商材においては、
ECサイト(ネット、コンピュータ、マーケティング)で十分な時代となってきていると思う。

「営業は必要か?」

個人的には、企業の中から営業(部、人)を無くすことが、企業を良くしていくことになるのではと感じる。
外に対しての営業が難しい時代となり、内に対しての営業を集中的に行うことが、多くの企業の営業(部、人)の仕事になっていると感じる。

内向きの営業(部、人)を無くすこと。それが、企業変革、企業再生につながると感じる。


2009年2月21日

YouTube(葉加瀬太郎 情熱大陸)から

YouTubeで「葉加瀬太郎 情熱大陸」(以下)を、何度か見て感じたこと、

・ 楽しそうだ
・ 個性が大事に(しっかり主張)されている
・ ハリウッド(映画)的なプロジェクトチームとも違う感じ
・ 良いチーム(組織)だ
・ 周囲(客)も楽しそう
・ 葉加瀬太郎は良いリーダーだ

今後の会社組織の在り方として参考になるのでは?(脱官僚?、脱金太郎飴?)




2009年2月19日

「知識(暗黙知)」について(1)

知識には重要な特徴がある。
その特徴は明日の世界において、強さの劣る他の2つの力との根本的な違いを生み出すことになる。
武力はどこからみても限界がある。武力を使用するさいはどこかで止めないと、元も子も無くしてしまう。
財力も同様だ。カネで総てを買えるわけではなく、どんなに膨らんだ財布でも、いつかは空になる。
それとは対照的に、知識には限界がない。いや増やすことさえできる。

自由に行使できる力は、知力(知識)
行使することが前提にない力は、筋力(武力)
行使したくとも自由にならない力は、金力(カネ)


知識はまた筋力やカネとは、根本的に違う。
こちらが拳銃を手にしたら、相手はその拳銃を使うことはできない。
誰かが1ドル札を使ったら、その1ドル札を同時には使えない。
ところが知識なら、相手もこちらも同じ知識を対立、協力どちらにも使える。
そして、そうすることによって、2人は更に知識を増やすことができる。
弾丸や予算と違い、知識は使い切ることがない。

産業革命以降の、現在の「消費」の概念が崩れる?


知識力によるパワーゲームのルールは、武力やカネで目的を達しようという連中のルールとは、
全く異質なものであると分かる。

知識(暗黙知)は、カネで買ったつもりになることはできると思うが、カネで買って所有(吸収、共有)することはできない。
知識(暗黙知)は、武力で情報(形式知)として短期的に獲得することはできると思うが、知識としての発展を望むことはできない。


データという言葉は、おおむね相互に問題のない事実を指し、
情報という言葉は、ある範疇や種類、類型に仕分けされたデータのことで、
知識とは、情報が更に磨かれて、より一般的な叙述の形になったものをいう。

例として、
・ 「データ」液晶、テレビ、地デジ、2011年、技術進歩、消費、リストラ、固定費、・・・
・ 「情報」2011年に地デジが始まる。現在のテレビでは放送が見れない。消費以上に製品が供給されている。更なる価格競争力の獲得や企業存続のためのリストラが行われている。工業製品製造等における技術進歩がもたらす産物の1つとして固定費の削減を可能とする。技術進歩は継続している。
・ 「知識」今はまだテレビを買い替えない。(半額以下まで安くなるまで待つ。)
といった感じでしょうか。

ちょっと飛んで、
組織やチームとして、効果的に効率よく発展していく仕事を行うための方法として、「暗黙知(知識)」を「形式知(情報)」にするというアプローチがある。
上記の例から、知識を情報として説明するのは、非常にめんどうであり、その作業は非効率であると思う。
個人的には、「知識(暗黙知)⇔知識(暗黙知)」のコミュニケーションは、仕事環境においても感覚的ではあるが成立していると思う。
そのようなコミュニケーションが発展し、知識コミュニティー(当然として企業内などの枠には収まらない)としての活動がグローバルとして成立していくことが、今後そんなに遠くない将来に起こることなんだろうなと思う。
(*語学力とは違う、感覚に近い曖昧な共有言語が各コミュニティーに成立するのだろうと感じる。)

以上の引用は、「パワーシフト 上巻(A・トフラー、中央公論社、1993、p57-8)」より
(15年以上前の出版物からの引用です。)


2009年2月18日

Googleマップを試してみる(2)

今更ながら、かもしれないが・・・

Googleのサービスのみを活用して、どのようなことができるのかを試してみる。

使用したGoogleのサービスとしては、
・Googleマップ(マイマップ)
・Blogger(お試しサイトとして)
・ガジェット、ウィジェット(YouTube)

お試しサイトのための、データ(テーマ)として、
東京都 中学受験 中学偏差値情報 2009 のサイトのデータを用いた。
(*個人的には、中学受験には興味はありません。)

結果としては、
G-PaaS (01) http://ts3gpaas01.blogspot.com/)となりました。
(ちなみに、G-PaaSは、Google-Platform as a Service の略のつもりです。)

今後も試してみるつもりです。

2009年2月17日

景気の指標(データ)について

専門家ではないので、客観的な感覚として。

景気の指標(データ)について、いよいよ見直しを必要とする状況にあるのではと感じる。

例えば、「消費」について語られるとき、

大手スーパー、デパート、コンビニ、などの売上などが前年比何%、といった感じで伝えられる。
何年(数十年)も前から、ずっと同じである。
(おそらく、データを取得する都合などから適しているのでしょう。)
そして、総合的な指標としては下落している。
結果として、現実以上(?)に消費は細っていると伝えられる。

しかし、一例として、
ネットオークションの売上規模(購入者の商品支払い金額の総計として)は、
2009年は2兆円を超えるとされる。(株式会社野村総合研究所より

他にも、
ネットを通じた、消費者向けサービスの販売(音楽、ゲームなど)を展開し、成長している企業群も見られる。

景気として語られる「消費」に関しては、聞き手の一般の人々の気持ち(マインド)に強く影響すると思う。
「景気の気は、気持ちの気。」
雰囲気を必要以上に悪くしないためにも、消費に関して語る場合には、
現在(現状)の消費の構造の変化に応じた指標(データ)を用いて、明るく伝えられる内容を、より明るく伝える工夫があるといいのではと思う。
副次的な産物として、既存の官僚化した企業内で、もやもやしている次世代を担う人たち、また企業自体にも、結果として、いい影響を与えるような気がする。

2009年2月16日

商品と価値と価格のバランス

今日の、日経ビジネスオンラインTOPページから、

消費が冷え込んでいる今だからこそ、メーカーのみなさんには、商品と価値と価格のバランスを再検討してみませんかと申し上げたい。
高田 明(ジャパネットたかた社長)
なんとなく、上記の言葉が頭に残ったので、じっくりと読み返した。
以下、気づいた点、

A. 商品と価値と価格のバランス →(商品の価値と価格のバランスではない。)
B. バランスを再検討 →(組み合わせ技術・比率の見直しが必要。)
C. 消費が冷え込んでいる →(マインドの問題であり、構造の問題ではない。)
D. ジャパネットたかた →(たかだ ではない。)

A と B に関して、なるほど納得。
C に関して、単に消費が冷え込んでいる状況ではないと思う。
  ⇒「消費(者)の構造(行動)が、劇的に変化しつつある今だからこそ」の方が、個人的にはしっくりくる。
D に関して、今まで勘違いしてました。

イノベーションのジレンマ / クレイトン・クリステンセン (2)

新しい成長市場をみいだす、
「学習のための計画」と「実行のための計画」について
破壊的技術の最初の用途となる市場を探すには、(中略)、持続的技術の場合とはまったく別のアプローチをとる必要がある。(p215)

「破壊的技術」
・ 計画を立てる前に行動(学習)
・ 仮定(仮説)、情報を作成
・ 発見志向の計画(マネージャー)
・ 市場、新しい顧客、新しい用途(場:知識)


⇒{不可知論的マーケティング}:
破壊的製品がどのように、どれだけの量が使われるか、そもそも使われるかどうかは、使ってみるまでだれにも、企業にも顧客にもわからないという明確な仮定にもとづくマーケティングとの意味。(p217)

「持続的技術」
・ 計画を立ててから行動(実行)
・ 正確な予測、顧客の意見
・ 目標管理、例外管理(マネージャー)
・ 実験室、フォーカスグループ(場:活動)

★ 慣性・慣習を理解し、中期を見る目を持つ、強い意志をもった経営陣によるバックアップが必須と思う。
  (任期が短いと想定される役員では無理でしょう・・・)

2009年2月14日

Mok3、EveryScape に関して





何をイメージするか。


Mok3は、現在はEveryScapehttp://www.everyscape.com/)になってます。


見えては困るもの、見せたくないもの(個人が特定できるものなど?)に対して、どのように対応するか。

単なる2Dだと、ただ消すだけ。(?)
2D⇒3D(パーツ化して不要なパーツを削除)⇒2D が可能な場合は背景が残せる。(?)

EveryScapeが、(おそらく)やろうとしていることは、非常に面白く大きな可能性があると思う。
ただ、スピードと達成すべき規模からみて、彼らとしての取るべき立ち位置は現在と違うと思う。
イメージとしては、PaaSではなくSaaSといった感じ。

2009年2月12日

協業Win-Win事例(1) 「Yahooゆうパック」を考える。

関係会社:

・ 伊藤忠商事株式会社
・ ヤフー株式会社
・ 郵便事業株式会社
・ 株式会社ローソン(平成20年2月時点の有価証券報告書から筆頭株主は、三菱商事株式会社32.37%)
・ 株式会社ファミリーマート(平成20年2月時点の有価証券報告書から筆頭株主は、ファミリーコーポレーション株式会社30.65%、ファミリーコーポレーション株式会社の主要株主は、伊藤忠商事株式会社・株式会社日本アクセス)


ビジネスモデル:

インターネットを申込窓口とした、安価による、宅配便サービスを一般消費者(顧客)に提供する。


{顧客利便性として}

・ 他の宅配便サービス(郵便サイズ&指定物は除く)との比較において安価である。
・ 送り状を手書き記入しなくてすむ。
・ 事前にクレジット決済が可能である。
・ 価格体系が比較的シンプルである。
・ 配達状況(追跡サービスから)が確認できる。
・ 送り先、送り主の登録/管理が可能である。(2回目以降のサービス利用で更に便利となる。)
  など・・・・


{役割として}

・ サービスの紹介、営業窓口、登録/決済システムへの誘導(ヤフー)
・ 登録/クレジット決済システムの運営管理、荷情報伝送管理(伊藤忠)
・ 送り状発行、荷受窓口、現金決済(ローソン、ファミリーマート)
・ エリア拠点までの荷物の配送(ローソン、ファミリーマート)
・ エリア拠点間の荷物の配送(郵便事業)
・ 荷物追跡サービス(配達状況)の運営管理(郵便事業)
・ エリア拠点から、受取先顧客への荷物の配達(郵便事業)


{Win-Win、付加サービス、収穫として}

・ ヤフー(ヤフーオークション顧客向けサービスの向上)
・ 伊藤忠(継続的収益の獲得、顧客/商品等マーケティングデータの収得/活用)
・ ローソン、ファミリーマート(ルート配送物流コスト構造の変革、ついで買い収益)
・ 郵便事業(宅配市場における地位向上、窓口業務の変革、稼働率の向上)


{注目点として}

・ ルート配送、稼働率の向上(空気を運んでもコストはかかる。)
・ ボリュームディスカウント(現状の宅配におけるコスト構造と一般消費者向け価格体系)
・ 代行業務(ボリュームディスカウントを収益化)
・ 同業による協業(伊藤忠⇔三菱商事、ファミリーマート⇔ローソン)
・ 協業に対する姿勢(ヤフー)
・ 企画力(伊藤忠)
・ 事業化への機動力&柔軟性&イノベーション(伊藤忠)


2009年2月11日

Googleマップ 初歩の初歩?


= Googleマップ初歩の初歩!静的地図を組み込もう = 
 「ホームページに地図を載せたい」――そんなとき、10年前ならIllustratorやPhotoshopを使って一生懸命地図を作ったかもしれません。でも今は違います。Googleマップがあります。(以下省略、ASCII.jpより)

理解はしているつもりですが、自分でやったことがなかったので試してみる。
本文を読みながら同じように作業をして、東京駅を中心とした地図の表示を試みる。


① Google Code(http://code.google.com/intl/ja/apis/maps/signup.html)にアクセスして、APIキーを取得


② Geocoding(http://www.geocoding.jp/)にアクセスして、東京駅を入力/検索
 ⇒「座標(WGS84): 緯度 35度40分52.975秒(35.681382), 経度 139度45分57.902秒(139.766084)」を取得


③ 表示サイズを 512x512 と決める。
 ( ・・/staticmap?center=35.681382,139.766084&size=512x512 )


④ ズーム設定は、ここでは「17」とする。 
 ( ・・/staticmap?center=35.681382,139.766084&size=512x512&zoom=17 )


⑤ 地図上の中心座標(東京駅で検索した座標と同じ)に緑色のマーカーを表示する。
 ( ・・/staticmap?center=35.681382,139.766084&size=512x512&zoom=17
&markers=35.681382,139.766084,green )


⑥ 取得したAPIキーを、URLの最後に付加する。
 ( ・・/staticmap?center=35.681382,139.766084&size=512x512&zoom=17
&markers=35.681382,139.766084,green&key=【取得したAPIキー】 )


⑦ imgタグのsrc属性に、そのままURLパラメータを指定する。


で、その結果として、以下となった。


確かに、ここまで非常に簡単にできた。



吉田松陰

志(こころざし)

自分自身、具体的な「志」は持っていないと思う。
ただ、人と異なることを恐れないようにしようと思う。

志を立てるためには
人と異なることを恐れてはならない
世俗の意見に惑わされてもいけない
死んだ後の業苦を思いわずらうな
また目前の安楽は一時しのぎと知れ
百年の時は一瞬にすぎない
君たちは
どうかいたずらに時を過ごすことのないように

2009年2月10日

「仕入」と「調達」について

仕入(仕込み):(1)商品・原材料などを仕入れること。(2)しこむこと。訓練すること。(商品・材料などを仕入れて、商売の準備をすること。)
調達:(1)金品などを必要に応じてととのえること。(2)求めに応じて金品を送り届けること。(goo辞書


小売にとって重要なのは、「仕入」であると思う。
店では、運営者の意思というか、心意気というか、そういったよくわからない物も含めて販売していると思う。

自分の過去の経験から、
服屋において、大きく2種類の店があったと記憶にある。(それ以外に、記憶にも残らない店もあったとは思う。)
① やたらと接客してくる。とにかく褒めちぎる。提案力もないのにコーディネイトしたがる。(抱き合わせ販売へとつなげたい。)
② とにかく商品を熱く語る。単に話をするのが好き。売りたい雰囲気がない。似合わないと感じるものは勧めない。聞けばいろいろ教えてくれる。

① の店の人は、優秀な販売員であり、商品は「調達」していたのだと感じる。
② の店の人は、信念を持った提案者であり、商品は「仕入」していたのだと感じる。
(古着、並行輸入、裏原、セレクトショップ、関東:アメカジ、関西:イタカジ、の1990年前後の時代。)

現在は、IT(ICT)の延長において、管理サイドの方に目が行き過ぎていると感じる。
コストの削減にばかり目が向くようでは、「仕入」を行うことはできない。
また、みんなで「調達」を行っていたのでは、最終消費者が「楽しい」「面白い」と感じるわけがないと感じる。
「仕入」を拡大解釈して、多くの企業が「仕入」を実行し、消費者と楽しさを共感したなら、景気も良くなるかも?

上記の、
① では、現在も残っている店は知らない。
② では、現在も大きく発展して(ブランド価値も高めて)頑張っている店が多くある。
(当時も、現在と同じく、混乱の中にあったと思う。)

2009年2月9日

あちら側、こちら側

「あちら側」、「こちら側」との言葉を耳にする。
以下、あくまで素人(自分)の考えとして、
「あちら側」と「こちら側」の間には、「踊り場」があるような気がする。

 あちら側 : ユーティリティ、クラウド、PaaS(+DaaS)全般、一部SaaS、・・・
 こちら側 : クラサバ、デスクトップ、PC、インストールソフトウェア、・・・
 踊り場 : 多くのSaaS、SNS、WEBマーケティング、Web2.0、・・・

本質として重要なのは、「あちら側」か「こちら側」かだと思う。
ビジネスとして重要なのは、「踊り場」だと思う。
踊るのもいいし、踊らされるのもいいと思う。
(「あちら側」と「こちら側」では、既にほぼ決まっている極少数のプレイヤーにしか、ビジネスの機会がないと感じる。不確実な環境においても大きな投資・ギャンブルを行える、非常識なプレイヤーには機会はあると思うが・・・。)

ジェネラリストとスペシャリスト

ジェネラリスト:
広く浅く様々な分野に精通し、「様々な特定分野に精通した専門家」を適材適所で活用し、協働させる能力を持った人。(はてなキーワード

今後は、企業において、ジェネラリストの確保がより重要になるだろうと思う。
ただ、管理会計の延長上における成果主義を導入し、正しいと信じているような企業が多い現状においては、ジェネラリストの価値を認識・評価することは難しいだろうなと思う。

イメージとして、
ジェネラリストの役割は、「知らないことを増やすこと」
スペシャリストの役割は、「知らないことを減らすこと」

「知れば知るほど、知らないことがわかる。(拡張)」を楽しめるジェネラリストと、
「知れば知るほど、要素単位の中身が知りたくなる。(詳細)」を楽しめるスペシャリストの間のコミュニケーションにおいては、形式知化する手間がかからないと思う(暗黙知によるコミュニケーションが可能と思う)。

今後の企業に必要な人材は、
ジェネラリスト、スペシャリスト、コーディネイター(図書館屋ではなく、和みエイター?であってほしい。)なんだろうなと感じる。 個人的には望ましくないのですが、知識創造社会となるんだろうなと感じる。
 
 

2009年2月8日

「経営資源」について

経営資源とは、企業や団体の成長を支える、いわゆる「ヒト」「モノ」「カネ」、そして「情報」(知的財産)などの無形資産の総称である。「ヒト」は人材のことを指し、「モノ」は製品や設備などを、「カネ」は資金のことを指す。従来は、これら3つを経営資源の中核として捉えられることが多かったが、知識社会の進展に伴い、知的財産が重要視されるようになってきている。知的財産とは、特許や実用新案権、商標、著作権などを総称したものをいい、形を伴わない資産であることから「無形資産」として分類されている。無形資産にはこのほか、ブランドやノウハウなどが含まれる。(weblio辞書


新しいビジネスは、経営資源と同じ各要素(「人」「物」「金」「情報」)に対して、市場の獲得と規模の拡大を目指す上で、「時間」と「距離」を短くする努力を限界まで繰り返す。
それは、「時間」と「距離」に利益(粗利)&変動コストが存在しており、
【 価格競争 = 時間の短縮 + (結果としての)距離の短縮 】
の関係が成立し、その中において競争することが理由と考える。

いきなり飛んで、
「産業革命」⇒「時間」と「距離」の各種範囲の拡大、商売人(企業家)の参加、単純労働の配分
「IT革命」⇒内部管理コストの削減、効率化の追求
「情報革命」⇒「時間」と「距離」の容易な短縮、個人(知識、ニッチ)の参加、単純労働の機械化(いろんな意味でのロボット化)

さらに飛んで、
意識として、「働く」⇒「楽しむ」。
行動として、「内部の効率化」⇒「外部との楽しい無駄の共有(協業)」。
スタイルとして、「専業」⇒「兼業」。
・・・・

戻って、単語として、
鉄道、飛行機、裁定取引、金利、宅急便、冷凍技術、携帯電話、インターネット、・・・・

着陸する場所が見当たらないのでおしまい。

 

クラウド化する社会 / ニコラス・G・カー (2)

2006年3月、アマゾンは最初のユーティリティコンピューティングサービスを開始した。このシンプルストレージソリューション(S3:Simple Storage
Solution
) というサービスを利用すると、顧客はアマゾンのシステムにデータを保存することができ、1ギガバイト当たり1か月15セントの料金を徴収される。同年7月、アマゾンはシンプルキューサービス(Simple Queue
Service
) を導入した。顧客はこれを用いて、さまざまなソフトウェアアプリケーション間でデジタルメッセージを交換し、オペレーションを調整できるようになった。そしてその1ヶ月後、最も野心的なサービスが発表された。このアマゾンエラスティックコンピュートクラウド(EC2:Amazon Elastic Compute
Cloud
) を利用すると、顧客はソフトウェアプログラムを直接アマゾンのシステム上で実行することができる。つまり、アマゾンのコンピュータをまるで自分のもののように使用することができるのだ。料金はコンピュータ1台につき、1時間当たり10セントである。(p87)


ポイントと感じることを以下に羅列。
・ 業種という枠(幻想にすぎないとも思いますが・・・)から考えれば、現状のアマゾンは小売業。
・ 過剰に行わなければならなかった設備投資の効率的運用が可能となる。
・ 設備を稼働維持させるためのエネルギー費用の削減が可能となる。
・ 結果として、販売商品の価格競争力も獲得可能となる。
・ 書籍以外の、より価格競争力が必要な商材の取り扱いが可能となる。
・ 更なるスケールメリットから、流通コスト(物流、梱包資材、作業、・・・)の低減が可能となる。
・ 最終的には、安売り競争に出ることが可能となる。
・ アマゾンは業種という枠においては、今後もずーっと小売業。

アマゾンには、今後も多くの仲間(協業事業会社、Win-Win)が集まりそうだと考えます。
いい場所に立ってるな~と、うらやましく思います。

2009年2月7日

クラウド化する社会 / ニコラス・G・カー (1)

マイクロプロセッサの機能が進化し、データ記憶システムの容量が増大したことを利用して、誕生したばかりのユーティリティは巨大で極めて効率的な情報処理プラントを建設し始めている。そして、サービスを顧客に供給するための地球規模のグリッドとして、何百万マイルもの光ファイバーケーブルを備えたブロードバンドインターネットを使用している。かつての発電所がそうだったように、新たなコンピューティングユーティリティは、企業が自前のシステムで達成できるレベルをはるかに超えて、「規模の経済」を達成しつつある。(p14)


全ての人々(社会)が認識することとなるであろう、「情報革命」がいよいよ本格化するのだろう。
IT革命との言葉は、システム屋にとって都合の良い、市場拡大・収益拡大のための内容であったと感じる。

情報革命がもたらす1つの影響として、
1000人の人材(オフィス労働者)が所属する、既存企業Aが行っていた仕事を、
50人の人材(知識ワーカー)が所属する、新興企業Bが結果として奪ってしまうことが想定される。
また、情報革命の進行においては、多くの労働者を必要(現在との相対比較において)とする産業は生まれないと思う。

マス(上記における1000人)において、現在の雇用・就業環境は悪化の一途をたどることは避けられないだろう。
ミクロ(上記における50人)において、チャンスは多岐に大きく広がるだろう。

何でもかんでも形式知にしようとする、または形式知としての仕事を行うことをやめることが重要なのではと感じる。

ルールが変わるのだから・・・・

分配と配分

新たな事業(起業)において、
分配(配分ではない)を意識することが重要ではと感じる。


goo辞書によると、
【分配】
(1)いくつかに分けて配ること。配分。「もうけを―する」「―金」
(2)生産物あるいはそれを販売して得た代金を、生産要素の提供者の間で分けること。地主は地代、資本家は利潤、労働者は賃金という形をとる。

【配分】
割り当てて配ること。また、その分け前。「全員に等しく―する」「利益―」

と示されている。

同じ意味とも読み取れるが、
その行為の「主体」と「力関係(共存関係)」において、全く異なるのではと感じる。

異なる企業間における、分配を成果物とする協業(シナジー)の構築が楽しそうだ。
無料モデルの、広告収益以外の収益化(収益源の転換)の方法は多いと思う。
 

イノベーションのジレンマ / クレイトン・クリステンセン (1)

=破壊的技術との闘いに破れた企業の5つの原則=

1.資源の依存。優良企業の資源配分のパターンは、実質的に、顧客が支配している。
2.小規模な市場は、大企業の成長需要を解決しない。
3.破壊的技術の最終的な用途は事前にはわからない。失敗は成功への一歩である。
4.組織の能力は、組織内で働く人材の能力とは関係ない。組織の能力は、そのプロセスと価値基準が、実は破壊的技術に直面したときに、無能力の決定要因になる。
5.技術の供給は市場の需要と一致しないことがある。確率された市場では魅力のない破壊的技術の特徴が、新しい市場では大きな価値を生むことがある。(p144-5)


少々無理があるけど、勝手な解釈(要約)すると、
1.部門ごとの予実管理に依存。将来の展望(問題)は先送り。
2.収穫に精を出し、育てることはできない。
3.事なかれ主義。リスクリターンの管理ができない。
4.官僚的な組織、派閥、組織内営業、慣性。
5.業界内的な枠としての発想。新規市場イメージの欠落。
以上のような感じかな~

今の日本の従業員1000人(もしくは数百人)以上の企業は、ほとんどそうかも?
それなりに成長期を経験してきた、年配サラリーマン経営者(オーナー経営者は別)が多いことが問題?
 

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