『 知識(暗黙知)、イノベーション、クラウド 』 といったキーワードの周辺で、気になった、何となく思った、勝手に考えたことなど

2009年3月31日

大企業(主として上場企業)における「イノベーション」を阻害する要素の1つとして

大企業(主として上場企業)における「イノベーション」を阻害する要素の1つとして、
会計処理の都合上という大きな問題がある。

イノベーションを必要と認識する多くの企業の共通点として、
いわゆるライフサイクルにおける、成熟期→衰退期の中にあるという状況が想定できる。

であるから、コストの削減を目的とした変革(?)を実行しつつ、
新たな成長(導入期→成長期、成長期→成熟期)を可能とする「イノベーション」の実現を試みようとする。

会計基準は元来何のために存在するものなのか?
おそらくは、投資家保護(+グローバルスタンダード)の観点からのものであると考えるが、
企業が新たな成長のために試みようとするイノベーションを阻害する状況においては、
投資家の利益を失わせ、投資家保護とは程遠い状況にあるのかも?と感じてしまう。

(日本が特にひどい状況なのは驚きだ。)


何を根拠としているかについては、以下、あずさ監査法人ホームページより引用抜粋させていただきます。
●無形資産(IAS38)

1.無形資産の定義

IAS38において、無形資産の会計処理を定めています。

そこにおいて、無形資産とは物的実在性をもたない非貨幣性資産で識別可能なものであり、財の生産、サービスの提供、他社への賃貸、組織の管理などの目的のために利用される資産とされています。ここにおける無形資産には、のれん、繰延税金、金融資産、リース、鉱業権、石油採掘権、保険契約から生じる無形資産などは含まれておらず、研究開発費、広告費、研修費、開業費等が対象となります。

2.会計処理

企業が対価を支払って取得した法律上の権利は、資産計上します。この点は、わが国の会計基準と同様です。

研究開発費については、IASは研究開発活動を研究段階と開発段階との2つの段階に区分します。研究段階とは、科学・技術の新知識・理解を得る目的で実行される創造的かつ計画性のある調査を実施している段階をいい、開発段階とは、研究の成果またはその他の知識を、材料、装置、製品、工程、システム、サービスなどの革新、または根本的改善のための計画または設計に応用する段階をいいます。

研究段階の支出は発生時の費用として認識し、開発段階の支出は、次のすべての要件が満たされる場合に、資産計上すべしとしています。

a)無形資産を完成して使用または販売可能にする技術的実行可能性があること
b)無形資産を完成し使用または販売する意思があること
c)無形資産を使用または販売する能力があること
d)無形資産が将来の経済的便益を生み出せること
e)開発を完了し、無形資産を使用または販売するための十分な技術、財務、その他の資源の利用可能性があり、ビジネスプランによって証明することができること
f)無形資産に帰属させる開発期間の支出を信頼性をもって測定できる能力、即ち明確な原価計算ができること

わが国の研究開発費に係る会計基準では、原則としてすべて発生時の費用として処理しなければならない点が、IASと異なっています。

(*IASとは、国際会計基準の旧称。現在は、IFRSと呼ばれている。)

2009年3月30日

プラットフォーム寄りのクラウド・サービスにおける、Microsoftの動向について?

ITproで、「“雲”の中にサーバーは何台あるか」(2009/03/30)との記事を読んだ。

その中で、
米Microsoftの中央研究所「Microsoft Research」の統括責任者であるRichard Rashid氏によれば「世界で出荷されるサーバーの20%を、わずか4社が購入している」

との内容が示されていた。
また、
米IDCが2月に発表した2008年通期の世界サーバー出荷台数は810万台なので、「わずか4社」が160万台のサーバーを購入した計算になる。

との内容が示されていた。
そして、その4社に関しては、
Microsoft、米Google、米Yahoo!、米Amazon.com

であると示されていた。

自分としては、
Google、Amazon、と Yahoo に関しては、クラウドにおける、プラットフォーム寄りのサービスにおける位置づけを、勝手であるが理解している。
そして、おそらくこれら3強のプラットフォームを、何らかの形で他の企業が活用して新たなサービスを構築していくことになるのだろうと感じている。

記事を読んでいて、今回の記事の発信元は、Microsoftに所属している方であることから、
Microsoftとしては、どうあっても3強ではなく、4強にしなければとの意識があってのことなのか?などと感じた。

単に現時点におけるサーバの保有数で、クラウド・サービスにおける企業の立ち位置や方向性を語ることはできないことは承知であるが、
Microsoftの動向(Google、Amazon、Yahooを意識したクラウド・サービスにおける)に対して、興味が持てるのではと感じた。

もしかしたら、既存のビジネスを自ら破壊させることが進行しているのかも・・・?
まあ、そんなわけはないですね・・・

2009年3月27日

クラウド・サービス市場に関する記事から

ITproで「クラウド・サービス市場,2009年に21.3%成長し563億ドル規模へ」との記事を見た。

「クラウド・コンピューティング環境を利用したサービスの世界市場に関する調査結果」についてとのこと。

クラウドの何について述べているのかが、非常に明確であり、他の記事に多く見られる、曖昧な表現がない適切な記事だと感じた。


以下、同記事において着目した点、
1.2009年の市場規模は,前年(464億ドル)から21.3%拡大し,563億ドルを超える見込み。2013年には1501億ドル規模に達する

2.広告付きサービスは現在,クラウド・サービス市場の売上高の大半を占めており,2013年も同様の状況が続く

3.クラウド・コンピューティングのインフラを提供するサービスは,2008年の売上高が25億ドルで市場全体に占める割合はわずか5.5%だった。2009年には売上高が32億ドルに増加するが,市場全体の6%にとどまる

1について、小売・流通の構造が本格的に変化していくことがその背景にあるということだろう。

2について、1と同様で、小売・流通の構造変化の規模に応じて、その構造の変化に適したマーケティング・サービスも当然増加するであろうとの観点から、同様に成長を見込むことが可能なのだろう。

3について、インフラを提供するサービスに関しては、売上の増加率は現状においては少なく見えるかかもしれない。しかしながら、上記2と似た、インフラの利用は安価(無料)に近づくが、データの再販並びに、データの加工から付加価値をもった何らかのサービスの展開へなどが行われることも可能となるだろう。
ちょっと違う観点から見ると、エネルギーや環境といった社会資本に対して、非常に効果的に貢献するものと考える。

「知識、イノベーション、クラウド」の視点から、記事「Utada、全米19位!日本人初の快挙」の内容をちょっと考えてみよう

Utada、全米19位!日本人初の快挙」(3月27日7時51分配信 サンケイスポーツ)の記事を読んで、
(はじめに、宇多田ヒカルさん、並びに関係者の皆さん、おめでとうございます。本当すごいことだと思います。)

で、以下本題として、
「知識、イノベーション、クラウド」の視点から、本記事の内容をちょっと考えてみようと感じた。

(記事の内容から、以下に引用抜粋)
 「Utada」名義で25日から全米音楽配信をスタートしたアルバム「This Is One」が、全米最大シェアを誇る配信サイト「i-Tunes music store」で総合チャート19位にランクイン。同サイトが開設スタートして5年で、日本人が100位以内に入るのは初めてだ。ポップス曲のみでは堂々2位にランクインした。
 CDアルバムは5月に全米発売される予定だが、今回のチャートを受けて、ビルボードでも4月9日付のアルバムチャートに登場することが濃厚。この1カ月間にわたり、全米各地で展開してきたプロモーション活動が実った。自身にとっては、2004年以来2枚目の全米発売。日本では今月14日に発売されたが、関係者は「今回は全米での成功を優先していきたい」と話している。

まず、着目した内容として、
1.「i-Tune music store」で総合チャート19位、⇒ビルボードでも4月9日付のアルバムチャートに登場することが濃厚
2.CDアルバムは5月に全米発売される予定
3.1ヵ月間にわたり、全米各地で展開してきたプロモーション活動が実った

1.について、「i-Tune music store」での売上が、そのままビルボードのチャートに影響する(予測)ということに驚いた。
2.について、Appleユーザー向け展開から、マルチデバイス向けへの展開という意味では、更に売れるのだろうなと感じた。
 ⇒「i-Tune music store」での販売自体が、CDアルバムの販売におけるプロモーションとなるのだろうなと感じた。
3.について、1ヵ月間の全米各地で展開してきたプロモーション活動それ自体が成功につながったのではないと思う。
 ⇒意図するプロモーションで売れる時代ではなく、意図しないプロモーションが発生し売れる時代であると感じる。

本題としては以下のような感じ、

宇多田ヒカルという個人が持つ音楽の知識(+語学の能力)から創造された作品が、SaaSとして活用可能な「i-Tune music store」を通じて、スモールスタート的に市場に流通された。
結果として、彼女の知識をベースとする作品は、多くの人々から支持を得た。
そして、旧来から続くビジネス展開(単なる小売収益モデル)における多くの関係者をまきこみ、CDという製品形態をもって大々的に流通されることとなる。
(⇒少数の知識ワーカーにおいて、プロモーションまでを完了。勝率(形式知)を確認の後、多くの労働者が登場。といった感じでしょうか?)

中途半端ですが、以上です。

2009年3月26日

クラウドに関する記事(ITpro)から、

ITproで「クラウド・コンピューティングは社会的/経済的な利益をもたらす---米調査 」(2009/03/23)との記事をみた。

その記事において、いくつかのポイントが示されていたと考える。
(それらポイントに関しては、以下記事より抜粋)
1. 強力かつ安価で,エネルギ効率にも優れたクラウド・コンピューティングの普及は,消費者や企業に多くの社会的/経済的な利益をもたらす

2. 個人や中小企業は,以前は大企業でなければ利用できなかった高速な処理能力にアクセスし,生産性の向上や迅速な革新,コストの削減を図ることが可能になる

3. デスクトップおよびサーバー・ベースのコンピューティングに代わる新たな選択肢であるクラウド・コンピューティングの出現

4. 政府がクラウドに関する規制の制定と競争の奨励をバランスよく行う必要がある

5. クラウド・コンピューティングの分野で ―― リーダーに ―― なった場合に得られる経済的利益は計り知れない

1.における、社会的利益とは「資源、環境」は勿論のことと「知識(資産)」を示しているのだろう。
消費者における利益は、突き詰めると「安く」購入できることであると考える。
では、企業における利益は何なのか?予測としては、
・ CO2の削減基準など、環境に対する企業対応への解決策の1つとなる。(社会的基準における企業存続のため)
・ 現在における、電力・ガズ・水道のインフラビジネス(月額従量制課金ビジネス)の進化形態(距離の制約がない)を実現させる企業(Google、Amazonなどのプラットフォーム分野)についての話。

2.については、知識革命を推進するものであり、旧来からの大企業(組織)においては、スケールメリットを残した上でのコストの削減を迫られるといった感じでしょうか。

3.について、ちょっと時間軸を進めた話にすると、新たな選択肢といった感じではなく、新たなデファクトといった感じでしょう。

4.については、そうだと思いますが、(日本では)「どこで、誰が、どのように」行うことができるのだろうか?

5.については、1.と同じで少々上流の話だと思う。


けっこう待ったなしの状況に近づいているのだろうか?

2009年3月25日

「知識の獲得」や「イノベーションの実現」に必要な、心の動きについて

いきなりですが、
「心おどる」と「心ふるえる」、どちらのイメージが、「知識の獲得」や「イノベーションの実現」のために、より適しているのか?

私自身、これといった明解な答えは持っていない。

「楽しさ」が重要な要素との基軸から考えると、「心おどる」が適していると感じるが、
「心おどる」と「心ふるえる」を純粋に比較した場合において、「心ふるえる」が感覚的ではあるが圧倒的に適しているように感じる。
なんとなくだが、「頭で考えること」と、「心や体(五感)で感じること」の違いのようなイメージが湧く。

おそらく、「知識の獲得」や「イノベーションの実現」においては、頭で考える以上に、体感することの重要性が高いということだろう。
顔を突き合わせた意識共有や、コミュニケーションの「場」が重要との話は、以上のような観点も意識しているのだろう。



「知識の獲得」や「イノベーションの実現」のための重要な要素について考えた場合、
起点における「楽しさ(心おどる)」は重要な要素であるが十分ではなく、
そのプロセスにおける「心ふるえる」さまざまな体験が更なる重要な要素となる。

それら要素をわかりやすく、仲間と共有・共感したい行為(wants)から、仲間のあいだで必要最小限の形式知化がほどこされ、
「場」における共有体験と、それら形式知をキーインデックスとした個々それぞれの持つ暗黙知とのリレーションが図られた状況におけるコミュニケーションから、
あたかも暗黙知と暗黙知での会話(阿吽の呼吸のようなもの?)が成立しつつ、「知識の獲得」や「イノベーションの実現」がほどこされる(または近づく)といった感じだろう。

上記を、スパイラル的に発展・展開させていくことを可能とした場合においては、
知識資産を飛躍的(関わる人[暗黙知]の数に対する2乗係数的)に増やしていくことが可能となるのだろう。

(有識者の方々が(単に学術的範囲ではなく本質的に)唱える「ナレッジ・マネジメント」についても、以上のような感じだと自分勝手に感じている。)



以下、ちょっと五感について、

「五感」の1つ1つを、企業における部署や役職等として考えてみると、面白い発見ができるのではと感じる。
(ちなみに、五感は「視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚」をさす。)

*アプローチとして、経営者に必要なのは「嗅覚」であり、「味覚」は消費者やマーケターとして考え、
 いわゆる五感における「組み合わせ(統合)、統合プロセス」を考えてみると、よいのでは?と感じる。

*経営者にとって「嗅覚」が重要な理由については、是非じっくりと考えてみてほしい。
 (実際には、「視覚」を重要とし、それをもって動く経営者が多すぎると、自分としては感じるが・・・)



ちなみにですが、
「知識に転換(変換)させる」ために、「愛(i)」や「気(ki)」がなければ、結果として死に至る。
i がない場合は「致死k」となり、ki がない場合は「致死」となる。⇒ 単にキーボードに入力ミスして変換させた場合の話です。
くだらないですね、すみません。

2009年3月22日

ちょっと不思議・・・、の経過報告です

Googleの検索結果に表示されるようになって、約1か月となります。

ちょっとうれしく、ちょっと不思議・・・(2月26日)」と投稿した内容からの、その後の状況について以下、経過報告です。

前回と同じキーワードでの本ブログの検索結果について、

・「知識 イノベーション クラウド」 の検索結果
    約 108,000 件中 1 件目(前回:約 178,000 件中 1 件目)
・「知識 クラウド」 の検索結果
    約 1,510,000 件中 7 件目(前回:約 1,510,000 件中 40 件目)
・「知識 イノベーション」 の検索結果
    約 740,000 件中 5 件目(前回:約 766,000 件中 94 件目)
・「イノベーション クラウド」 の検索結果
    約 470,000 件中 3 件目(前回:約 499,000 件中 9 件目)

先ほど確認してみると、以上となっていました。

前回は、瞬間風速的に、上位に表示していただいているのだと思っていましたが、
以外なことに、今回更に上位に表示していただいているようです。(ありがたいことです。)

* ちなみにYahooの検索エンジンでは、まだ登録すらされていない状況です。

また、前回は、実質的には誰にも見られていないブログです、との内容を投稿いたしました。
現在は、実質的に何人の方に見ていただいているのかはわかりませんが、Google Analytics によると以下の図のような感じとなっていました。



ずいぶんと増えたものだな~と、ありがたく感じております。
当初、あまり意識していなかったのですが、見る人がいてくれると、継続する「モチベーション」が上がる(維持できる)のだなと感じています。
その結果として、自分の向学心(向上心)につながると感じています。ありがたいことです。

2009年3月20日

ブルー・オーシャン戦略、破壊的技術、(イノベーションは?)

Harvard Business Review のブログで、
ブルー・オーシャン戦略と破壊的技術の違い」との記事を見た。

その中で、
明解に上手く説明するものだな~、と感じた説明がなされていた。
それは、
破壊的技術destructive technologyのdestructionには、生物学でいう「分岐」という意味が含まれています。分岐してどちらか一方が淘汰されるのです。(記事より)

という説明だ。

個人的にしっくりきたのは、
「破壊的技術」との言葉の、技術という部分に機械的(もしくは物理学)なイメージを持ちやすいと感じるが、
破壊的技術(destructive technology)では、生物学での意味を含んでいるという点にある。

そうそう、アインシュタインではなくダーウィンなんだよね。といった感じである。(あくまで、非常に自分勝手な解釈です。)

あと、記事の本文中(書籍の題名を除く)において、イノベーションの言葉を使用していない点は、さすがだな~と感じた。
(理由:あくまで戦略の視点における、ポジショニングベースとしての話にまとめ、リソースベースの話と混同させない意図を感じたから。)

ただ、その他の説明に関しては、
「時間軸やプロセス(点だけではなく線でも)、環境における慣性、市場と組織の規模(獲得すべき、養うべき、スイッチング)」などの視点からの比較と説明がなされることを期待した。
その場合においては、イノベーションの言葉を使用することになるのだろうな・・・。

2009年3月18日

イノベーションについて(「知識の経済活動への適用」から)

イノベーションについて、
最近、流行りのように「イノベーション」の言葉が使われている。
例えば、ITベンダーなどが企業に対して、イノベーションには何々のソリューション(ツール)がいいなど・・・

ドラッカーは、知識の経済活動への適用には、3つの方法がある。と述べている。
それら3つは、
第1に、生産工程、製品、サービスの絶えざる向上への知識の適用である。これを最もよく行っている日本で「カイゼン」と呼ばれているものである。

第2に、「開発」への知識の適用である。すなわち、全く新しい異なった生産工程、製品、サービスへの既存の知識の継続的な利用である。

第3に、「イノベーション」への知識の適用である。

 (『ポスト資本主義社会』P・F・ドラッカー(p306、ダイヤモンド社、1993) より)

上記から、「カイゼン」と「開発」は「イノベーション」とは異なることが読み取れると考える。

言葉の意味も、時間がたてば発展(範囲の拡大)するのかもしれない。
しかし、あくまで本来(原点、本質)を踏まえた上での発展(範囲の拡大)のはずだと考える。

「イノベーション」との言葉がよく聞かれるようになったのはいいのだが・・・。

2009年3月16日

新しく生まれそうな言葉( BGM or EGM )?

前に投稿した、『「クラウド」におけるYahooのポジション』の補足のようなイメージです。

クラウドを「場」とした、多くの試み(主として協業展開)の延長において、新たな言葉が生まれるのでは?と感じた。

その言葉は、
BGM(Business Generated Media)、または、EGM(Enterprise Generated Media)である。
当然(?)ながら、CGM(Consumer Generated Media)からの派生的な言葉である。

その言葉が存在する(認知されている)との前提において、
Google、Amazon、Yahoo(JAPAN以外)の3社について考えた場合、

Google、Amazonは、
CGM(Consumer Generated Media)

Yahooは、
BGM(Business Generated Media)、または、EGM(Enterprise Generated Media)

といった感じ。

個人的には、今後、マスに回帰するタイミング(サービスへの「欲求、要求」の「減少、コモディティ化」)は、あると感じてます。

以上、勝手な妄想です。

なるほど、素敵な表現!(自分なりの「知識」へ展開。)

さほど意識することなく読むと、「へ~そうなんだ」と言った内容の記事だと思いますが、
個人的に、ちょっと意識(バイアスが強い?)して、読んだ記事を以下に示します。

TechCrunchの記事「20年を経て、ウェブはコンピュータ同士を結ぶ物へと進化した」より、

本日(3/14)でウェブは¹20歳の誕生日を迎える。上に掲載したTED talkで、Tim Berners-Leeが 20年前にWorld Wide Webを生み出したときのことを語っている。最初は²目をつぶってくれる上司の寛容さに頼った³遊びの⁴プロジェクトだった。Berners-Lee曰く、ウェブは元々、⁵ドキュメントを⁶オンラインで相互に接続するためのものであった。そして今やウェブはドキュメントを結ぶものから、⁷データをリンクするものへと⁸進化しなければならない⁹理由を蕩々と語る。

1. まだ20年なんですね。10年ひと昔と聞きますが、この環境では2年ひと昔といった感じでしょうか(?)
2. リーダーシップには必要な素養
3. イノベーションに最も適した(?)「楽しさ」が初期の動機
4. チーム活動(仕事)としてオーソライズされていた
5. 「データ→情報→知識」において、ドキュメントは「情報」
6. リアルタイム性(時間における鮮度)を持った、情報と情報の関連付け ⇒ 知識化を目論む?
7. 「データ→情報→知識」における「データ」、要素の細分化 → 多様な「情報」へ
8. 関連性における、精度の向上を図る
9. 知識化社会、知識革命

そして、さらに以下のように続きます。

もちろん、¹ウェブはこの方向に向かって既に進化を始めている。²APIの活用が³爆発的に広がっていることをみてもわかる。ウェブは⁴コンピュータ同士を大規模に接続するものとなり、そしてその⁵コンピュータで使っているのはデータだ。ウェブ上で⁶より多くのデータがリンクされ、そしてより一層アクセスされ、⁷分析対象となり、⁸各種処理が施されるようになる。Berners-Leeが言うように「⁹データこそ関係そのもの」なのだ。

1. 知識化社会、知識革命は既に始まっている。
2. 共有、シェア、協働、オープン
3. CGM(Consumer Generated Media)、SaaS全般、無料モデル、EC、流通価格破壊、プロシューマー、・・・
4. グリッド、ユーティリティ、クラウド、ネットワーク、・・・
5. リソース(価値の所在)、共有されるもの、交換されるもの、統合されるもの
6. データ→情報、データベース化
7. 大量データ群、定量分析における有効対象
8. 統計処理(基本は正規分布?)
9. 知識を構成する「要素」

あくまで個人的な見解ですが、
自分として興味を持つ「キーワード(データ)群」が、いい感じに「統合(知識化)」できるものだなと感じました。

「クラウド」におけるYahooのポジション

今後のクラウド・サービスの進展において、
GoogleとAmazonのポジションに関しては、自分としての勝手ではあるがイメージできていた。
しかし、Yahooに関しては、どうなっていくのか自分としてイメージできていなかった。
(正直、他の人の、「YahooはAmazonに将来買収される」との予測も、まんざら外れていないのでは?と感じていた。)

先ほど、なんとなくではあるが、クラウドにおけるYahooのポジションがイメージできた。

Yahooのポジションがイメージできたきっかけは、
TechCrunch JAPANの記事「Yahooの新ホームページの実物を入手」を見たことにある。
(以下画像については、同記事より転載させていただいております。)


記事によると、ユーザーテストは、英国、米国、インド、フランスの各国で少人数のユーザーを対象に行われているとのこと。
(Yahoo と Yahoo JAPAN においては、資本の関係等運営形態が異なるから仕方ないこととも考えるが、日本でテストされないのは残念に感じた。)


勝手に感じた、Yahooのクラウドにおけるポジションについては以下のような感じ。

・ Yahooは、これからもポータルであり続ける。
・ Yahooは、eBay、BBCやMySpaceといった、「サービス・アプリケーション(API)」の組み合わせによるプラットフォームの構築(&管理)。
  ⇒(Googleは、ウィジェット(ガジェット)といった「ソフトウェア・アプリケーション(API)」の組み合わせによるプラットフォームの構築(&提供)。)
・ 広告プラットフォーム(ブランディング、インプレッション、出稿管理、予算・スケジュール管理、etc..)として、よりリッチで融合メディア化へ。
・ Yahooは、SaaSに対してもポータル。
・ Yahooは、現在認識されているであろう、いわゆるPaaSではなく、SaaSとPaaS(DaaS含む)の間に位置するサービス。
・ など・・・

個人的には、Yahooの立ち位置は、結構良いポジションだろうと感じている。
(そういえば、Yahoo JAPAN においては PaaSへの進出を感じさせる(単に親のキャッシュフロー上の問題であってほしい・・・)が、一体どうなるのか?)

2009年3月14日

19世紀から続く科学的認識では、21世紀(知識革命)的「イノベーション」は実現できない?

(はじめにお断りしておきます。以下は、勝手に感じたことであり、答えを見つける意図もない、単なるメモのようなものです。)

勝手な前提として、

・ 現在必要とされているイノベーションは、知識革命と呼べる21世紀的なイノベーションである。
・ 19世紀から続く科学的認識については、『シュンペーター ―孤独の経済学者―』伊藤光晴、根井雅弘(岩波新書、1993)より示す。(以下)
・ 何を持って知識革命とするかは不明であるが、革命と呼べる新規性を要する。


19世紀から続く科学的認識(19世紀の科学主義)について

ベルクソンはまず、19世紀を科学主義の時代であったと考える。
ヨーロッパでは物理学をモデルとして科学主義が経験論的実証主義として、
イギリスでは生物学をモデルとする進化論的科学主義が思想界を抑えていくのである。(p193)

科学的認識は、人間が外界を利用するために対象を見るのであり、行動のための効率的視座、確実な視点をえるためのものである。
そのため対象を計量し、測定する。
そのため外界からの尺度をあてる。(p193)

科学的認識は、総体としてあるものを個々の部分に分解し、個を互いに分類し、そのひとつひとつを調べていく。
連続しているものを分割し、質を量で計算し、運動しているものを静止の状態でとらえ、因果的関係を求めていく。
このような認識方法は、生活のための技術、生産のための効率を求める日常的傾向に一致し、有用である。(p194)


疑問として、

・ 「エコシステム」は、生物学をモデルとする進化論的科学主義の単なる延長か?
・ 外界を利用するために対象を見る、→ 他社や消費者との協働を実行できない企業がほとんど、→ ほとんどの企業は19世紀から続く科学的認識のまま・・・?
・ 分解や細分化を行うのはできるのに、「統合」が実行されないのは19世紀的・・・?
・ 運動しているものを静止の状態でとらえているから、慣性(慣習)と向き合う重要性を認識できない・・・?
・ 因果的関係を求めていくから、新しさを受け入れられない・・・?
・ 効率的視座をえること(&生活のための技術、生産のための効率)は、多く実現しているからこそ逆に・・・?

なんとなくだが、
実現する「統合(組み合わせ)」と、乗り越える or 破壊する「慣性(慣習)」のプロセス先に、知識革命がありそうな気がした。

2009年3月12日

なるほど! 「5つの心」

「知識」と「イノベーション」に関する理解を深めたいとの動機から、
ハワード・ガードナーの書籍を、先日2冊ほど購入した。

そもそものきっかけとしては、
先日、何かの記事で、クレイトン・クリステンセンがインタビューを受け、ハワード・ガードナーに影響を受けているとの内容を読んだことにある。

そのうちの1冊、
『知的な未来をつくる「5つの心」』(ハワード・ガードナー、2008{原著:Five Minds for the Future、2006})を、昨日読んだ。
結論として、非常にしっくり感じ、自分にとっての大事な1冊となるのは間違いないだろうと強く感じた。

同書のまとめの部分より、少しですが以下抜粋。
= 5つの心 =

【熟練した心】
主要な学問や職業に必要とされる思考方法を使いこなす心。
人はこの心によって入念に物事に取り組み、着実に向上する。
正規の教育を終えてからもそれを継続する。

【統合する心】
大量の情報の中から重要なものを選び出し、自己と他者双方が役立てられる形にまとめていく心。

【創造する心】
既存の知識や、「統合体」を超えて、新しい課題や解決策を示し、既存の分野を広げたり新分野を開拓したりする心。
「創造」は、1つ以上の既存の学問のうえに成り立つ。
その質や的確さは、しかるべき「社会分野」のなかで判断されなくてはならない。

【尊敬する心】
個人や集団のあいだの差異に共感して、建設的に対応する心。色合いの違う人々との共同作業を求める。
たんなる「寛容さ」や「政治的な正しさ」を超えた心でもある。

【倫理的な心】
働き手として、また市民としてのみずからの役割の特徴を、抽象化してとらえる心。
そのように概念の世界で考えたことを活動の指針とする。
そして「よき仕事」と「よき市民」という概念を具現化しようとする。

= 5つの心の育成を阻む壁 =

【保守性】
「私たちは、伝統ある教育方法と旧来の仕事のやり方を維持しているが、いまのところ全く問題はない。なぜわざわざ変える必要があるのか?」。

【隠れたリスク】
「新しい教育方法にも弱点がないとはかぎらない。創造性が過剰になれば無政府主義者になるかもしれないし、尊敬心をはき違えればテロリストの餌食になることも考えられる」。

【無気力】
「5つの心という目標はたしかに立派。でもやり方がわからないし、実現できたかどうかをどうやって判断するのかもわからない。何をすればよいか示してほしい。あらかじめ断っておくが、ただいうとうりにしろ、といわれても無理だ」。
(p201-206)


2009年3月11日

いくつかの方向性が明解になってきた

TechCrunchで「迫真のCGがハドソン川緊急着水を再現」との記事&YouTubeにアップされている動画を見た。

はじめに、良くできているな~と感心した。

次に、いろいろと(自分の現業における企画にて)考えていることを具現化させるための、いくつかの方向性が明解になってきたと感じた。

それらは、
・ 3D空間は、(主として制作サイドにおける)「場」として活用し、2Dとしての「表現」に落とし込む。
・ 「表現」における自由度(視点、立ち位置など)は、幅広く持たせる。
・ 再利用、編集、レイヤー(表示)の追加は、簡単な機能として実行可能とする。
・ 時間(複数)とジオコード(住所、GPSなどから)を必須データとし、リレーションを可能とする。
・ インターネットを起点とするのではなく、インターネットに回帰する。
といった感じ。
(具体的な企画内容、このYouTube動画以外の視点については省く。)

似たようなことを考えている人には、「なるほど!」もしくは「それは違う!!」との理解を得られると考えます。



2009年3月10日

CIO としてのお勧めの本なの?

Nikkei BPnetに、「経営とIT新潮流2009」というコーナーがあり、
その中に「CIO登場」とのコーナーがある。

各社のCIOとの位置づけにある人がいろいろと話をしていて、最後に簡単なアンケートに答えているといった感じである。
そのアンケートの項目に、「最近読んだお勧めの本」との項目があるようで、ほとんどの人がその質問に答えている。

どんな本を読んでいる、またお勧めなのかな~?との軽い気持ちで眺めていた。
しだいに、もしかしたらCIOの人達の読む本に、何らかの共通点があるのではと感じ、調べてみようと思ってしまった。

調べた結果、自分の理解としての共通点を見出した。
(自分勝手なバイアスの強い理解なので、理解した内容については省略。)

以下に、抽出したデータ群(情報)を並べます。ぜひ眺めてみてください(*寂しくならない範囲で・・・)。


【アートネイチャー】執行役員 情報システム部長
・『とことんやれば、必ずできる』原田永幸(かんき出版)
・『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』酒巻久(祥伝社)

【アールエスコンポーネンツ】 情報システムマネージャー
・『80対20の法則を覆す ロングテールの法則』菅谷義博(東洋経済新報社)
・『暴かれた9.11疑惑の真相』ベンジャミン・フルフォード (扶桑社)

【AOKIホールディングス】執行役員情報システム部長
・『ローマ人の物語』塩野七生(新潮文庫)

【アサヒビール】執行役員業務システム担当
・『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』夢枕獏(徳間書店)
・『昭和史 戦後篇』半藤一利(平凡社)

【アスクル】戦略企画本部執行役員
・『経営の大局をつかむ会計、健全なドンブリ勘定のすすめ』山根節(光文社)
・『戦略提携、グループ経営と連携戦略』松崎和久(学文社)
・『これから情報・通信市場で何が起こるのか、IT市場ナビゲーター2007年版』野村総合研究所(東洋経済新報社)

【アステラス製薬】コーポレートIT部長
・塩野七生氏の本が好きで、すべて読みました

【アステラス製薬】常務執行役員情報システム本部長
・『知的好奇心』(波多野誼余夫/稲垣佳世子 、中央公論新社)

【アマナ】取締役 CIO
・『企業戦略論』ジェイ・B・バーニー(ダイヤモンド社)
・『剣客商売』池波正太郎(新潮文庫)

【イーバンク銀行】取締役
・『「まずい!!」学-組織はこうしてウソをつく』樋口晴彦(祥伝社新書)

【いちごホールディングス】執行役員 情報システム事業部長
・『失敗学のすすめ』畑村洋太郎(講談社)

【伊藤忠商事】執行役員IT企画部長
・『ローマ人の物語』塩野七生(新潮社)

【INAX】取締役上席執行役員
・『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』林總(ダイヤモンド社)

【ウィルコム】システム統括部長
・『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット(ダイヤモンド社)

【江崎グリコ】常務取締役
・『経営者の条件』P.F.ドラッカー(ダイヤモンド社)
・『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎(中央公論社)
・『組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか』堺屋太一(PHP研究所)
・『マス・カスタマイゼーション革命―リエンジニアリングが目指す革新的経営』ジョー・パイン(日本能率協会マネジメントセンター)

【SBI証券】取締役執行役員システム部長
・『12歳からの人づくり-「論語」で伸ばす学力と徳力』高橋鍵彌(致知出版社)

【NISグループ】執行役員 情報システム部長
・『ローマ人の物語』塩野七生(新潮社)

【オイシックス】取締役EC事業部長
・『お客さまがまた来たくなる ブーメランの法則』ファーガル・クイン(かんき出版)
・『人を動かす』(デール・カーネギー、創元社)
・『ビジョナリー・カンパニー』ジェームズ・C・コリンズ、ジェリー・I・ポラス(日経BP社)

【大阪証券取引所】取締役システム本部長
・『ローマ人の物語』塩野七生(新潮社)
・『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』クレイトン・クリステンセン(翔泳社)
・『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』野口悠紀雄(新潮社)
・『ITプロジェクトマネジャーのためのコーチング入門』大浦勇三(ソフトリサーチセンター)
・『決断力』羽生善治(角川書店)

【オートバックスセブン】経理担当 兼 情報システム担当オフィサー
・『ガンになる人ならない人 ガン予防の秘訣』甲田光雄(春秋社)
・『リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功法則』井上富紀子、 リコ・ドゥブランク(オータパブリケイションズ)

【オムロンフィールドエンジニアリング】企画本部 情報システム部長
・『佐藤可士和の超整理術』佐藤可士和(日本経済新聞出版社)

【カウネット】取締役常務執行役員 情報システム部担当
・『プロフェッショナルの原点』P.F.ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャレロ(ダイヤモンド社)
・『いま、働くということ』大庭健(筑摩書房)

【カカクコム】取締役CTO
・『伽藍とバザール オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト』エリック・S・レイモンド(光芒社)
・『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』ジョン・バッテル(日経BP社)

【加賀電子】専務取締役
・『和魂米才の発想法?日本流でも米国流でもない企業経営』木村剛(ナレッジフォア)
・『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン(角川文庫)
・『椿山課長の7日間』浅田次郎(朝日新聞社)

【カシオ計算機】執行役員 業務開発部長
・『成長するものだけが生き残る』上原春男(サンマーク出版)
・『ドラッカー365の金言』P.F.ドラッカー(ダイヤモンド社)

【カブドットコム証券】執行役 システム統括部部長
・『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』ナシーム・ニコラス・タレブ(ダイヤモンド社)

【川崎汽船】取締役常務執行役員
・『テロリストのパラソル』藤原伊織(講談社文庫)

【川徳】執行役員カード・ポイント部長
・『サービス・ストラテジー』ジェイムス・トゥボール(ファーストプレス社)
・『企業通貨マーケティング 次世代「ポイント・電子マネー」活用のすすめ 』野村総合研究所企業通貨プロジェクトチーム(東洋経済新報社)
・『団塊マーケティング』電通シニアプロジェクト(電通)

【キリンビール】常務取締役
・『国家の品格』藤原正彦(新潮社)
・『ローマ人の物語』塩野七生(新潮社)

【近畿日本ツーリスト】経営企画部IT戦略部長
・『なぜ、あの会社は儲かるのか?』山田英夫、山根節(日本経済新聞社)
・『問題解決プロフェッショナル「構想力と分析力」』佐藤嘉則(ダイヤモンド社)
・『時間はどこで生まれるのか』橋元淳一郎(集英社)

【近鉄エクスプレス】常務情報システム部長
・『さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ Say Good-bye to Zombies』ベンジャミン・フルフォード(光文社)

【クレディセゾン】取締役兼システム本部長
・『組織の盛衰』堺屋太一(PHP研究所)

【ケンウッド】執行役員待遇 CIO
・『盛りを過ぎてもへこたれない国イギリスに学べ』マークス寿子(草思社)
・『エンタープライズ2.0 ~次世代ウェヴがもたらす企業変革~ 』吉田健一(インプレスR&D)

【神戸製鋼所】IT企画部 部長
・『明日は誰のものか-イノベーションの最終解-』クレイトン・M・クリステンセン、スコット・D・アンソニー、エリック・A・ロス (ランダムハウス講談社)
・『戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』野中郁次郎 他(日本経済新聞社)
・『ザ・ファシリテーター』森時彦(ダイアモンド社)
・『仮説思考』内田和成(東洋経済新報社)
・『内部統制今知りたい50の疑問―米国での実践経験から』冨樫明 (日経BP社)
・『甦るIT投資―実力を発揮する6つのキーポイント』NTTデータビジネスコンサルティング 編(日経BP企画)

【コーニングジャパン】ITディレクター
・『The 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣)』ステファン・R・コヴィー
・『The Portable MBA』米バージニア大学ダーデンスクール
・『1001 Ways to Reward Employees』ボブ・ネルソン

【コカ・コーラ セントラル ジャパン】執行役員経営戦略室長兼情報システム部長
・『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』佐藤優(新潮社)

【国際自動車】取締役経営管理本部長
・『頭の体操』多湖輝(光文社)

【小林製薬】執行役員 ビジネスシステムカンパニープレジデント
・『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』野口嘉則(総合法令出版)

【サイバーエージェント】取締役、【ECナビ】代表取締役
・『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー(早川書房)
・『ローマ人の物語』『ローマ亡き後の地中海世界』塩野七生(新潮社)
・『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く』アンドリュー・パーカー(草思社)

【JR東日本リテールネット】取締役経営企画部長
・『自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』岡本太郎(青春出版社刊)
・『宇宙「96%の謎」―宇宙の誕生と驚異の未来像』佐藤勝彦(角川学芸出版刊)

【ジェイティービー(JTB)】常務取締役総合企画担当・事業創造担当・CIO
・『未来を予見する「5つの法則」』田坂広志(光文社)
・『昭和三十年代主義 もう成長しない日本』浅羽通明(幻冬舎)
・『閉塞経済 金融資本主義のゆくえ』金子勝(筑摩書房)
・『怖い絵』『怖い絵2』中野京子(朝日出版社)

【じぶん銀行】執行役員システム本部長
・『あなたはなぜ値札にダマされるのか?』オリ・ブラフマン、ロム・ブラフマン(日本放送出版協会)
・『朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言』鈴木敏文(新潮社)
・『人生の質を高める時間術』野村正樹(日本放送出版協会)

【ジャパネットたかた】常務執行役員
・『幼児化する日本社会―拝金主義と反知性主義』榊原英資(東洋経済新報社)
・『犬と私の10の約束』川口晴(文芸春秋)
・『小泉官邸秘録』飯島勲(日本経済新聞出版社)

【ジュピターテレコム】システム本部長兼システム企画部長
・『すごい「実行力」』石田淳(三笠書房)
・『性格の研究』木原武一(PHP研究所)

【新キャタピラー三菱】情報戦略室長
・『国家の品格』藤原正彦
・『技術にも品質がある―品質工学が生む革新的技術開発力』長谷部光雄
・『モチベーション・リーダーシップ 組織を率いるための30の原則』小笹芳央

【スタッフサービス・ホールディングス】取締役(IT戦略担当)
・『もしも月がなかったら』ニール・F・カミンズ(東京書籍)
・『博士の愛した数式』小川洋子(新潮文庫)

【住信SBIネット銀行】常務取締役CTO
・『三国志』北方謙三(角川春樹事務所)

【住友スリーエム】情報システム本部統轄部長
・『青春とは、心の若さである。』サムエル・ウルマン(角川書店)
・『知識と知恵』笠信太郎(文藝春秋)
・『稲盛和夫の実学』稲盛和夫(日本経済新聞社)

【住友林業】執行役員 情報システム部長
・『須弥山と極楽―仏教の宇宙観』定方晟(講談社)
・『惑星へ』カール・セーガン(朝日新聞社)

【セブンアンドワイ】代表取締役社長
・『容疑者Xの献身』東野圭吾(文藝春秋)
・『悩む力』姜尚中(集英社)
・『20世紀少年』浦沢直樹(小学館)

【セブン銀行】取締役常務執行役員 システム部長
・『スペンサーシリーズ』ロバート・B・パーカー(早川書房)
・『鬼平犯科帳』池波正太郎(文藝春秋)

【セリア】取締役業務部長
・『生き方-人間として一番大切なこと 』稲盛和夫(サンマーク出版)
・『「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン(サンマーク出版)
・『娘に贈る12の言葉』ジム・ロジャーズ(日本経済新聞出版社)

【ソニー生命保険】取締役 執行役員 常務
・『超バカの壁』養老孟司(新潮社)
・『システム・リファレンス・マニュアル』JUAS(JUAS出版)

【損害保険ジャパン】取締役常務執行役員
・『その数学が戦略を決める』イアン・エアーズ(文芸春秋)
・『アホは神の望み』村上和雄(サンマーク出版)

【ダイキン工業】常務執行役員
・『ウェブ進化論』梅田望夫(ちくま新書)
・『情報科学的転回』西垣通(春秋社)
・『漱石の転職』山本順二(彩流社)
・『鉄道の文学紀行』佐藤喜一(中公新書)
・『観自在』安岡章太郎(世界文化社)
・『国家の品格』藤原正彦(新潮新書)

【大成建設】社長室情報企画部長
・『松下の中村改革』日経産業新聞編(日本経済新聞社)
・『国家の罠』佐藤優(新潮社)
・『国家の品格』藤原正彦(新潮社)
・『何があっても大丈夫』桜井よしこ(新潮社)
・『俵屋の不思議』村松友視(幻冬社)

【大日本印刷】取締役 情報システム本部担当
・『生物と無生物のあいだ』福岡伸一(講談社)
・『オペラの数ほど愛がある―オペラ史でたどる愛のかたち』永竹由幸(集英社)

【大和証券グループ本社】常務執行役
・『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』リサ・ランドール(日本放送出版協会)

【帝人】帝人グループ常務執行役員CIO
・『資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす』竹森俊平(日本経済新聞出版社)

【帝人】常務CIO 医薬医療事業グループ長
・『自然と生体に学ぶバイオミミクリー』ジャニン・ベニュス(オーム社)

【東京海上日動火災保険】常務取締役
・『会社人間が会社をつぶす ワーク・ライフ・バランスの提案』パク ジョアン・スックチャ(朝日新聞社)

【東京証券取引所】常務取締役 最高情報責任者 システム本部長
・『IT経営を成功させる17の「法則」』ディーン・レーン(日経BP社)
・『経営者が参画する要求品質の確保』情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センター編(オーム社)
・『要求を可視化するための要求定義・要求仕様書の作り方』山本修一郎(ソフトリサーチセンター)

【東邦チタニウム】常務執行役員業務本部長長
・『世界を制した「日本的技術発想」』志村幸雄(講談社)
・『千年、働いてきました~老舗企業大国ニッポン』野村進(角川グループパブリッシング)
・『のぼうの城』和田竜(小学館)
・『2次会は出るな!』中村繁夫(フォレスト出版)

【東邦薬品】常務取締役開発本部長 兼 SPD(物品管理)室長
・『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット(ダイヤモンド社)
・『もっとも美しい数学 ゲーム理論』トム・ジーグフリード(文藝春秋)

【東レ】情報システム部門長
・『「情報」を学び直す』石井健一郎(NTT出版)
・『今日という日は贈りもの』ナンシー・ウッド(角川文庫)
・『異国を楽しむ』池内紀(中公新書)
・『憑神』浅田次郎(新潮文庫)

【トライアルカンパニー】CIO 情報システム責任者
・『インドのソフトウェア産業』小島眞(東洋経済新報社)

【日産自動車】執行役員 CIO グローバル情報システム本部本部長
・『The World Is Flat』Thomas L Friedman(Farrar, Straus and Giroux)
・『Confronting Reality』Larry Bossidy、Ram Charan(Crown Business)
・『IT Governance』Peter Weill、Jeanne Ross(Harvard Business School Press)

【日本航空】執行役員 ITサービス企画室室長
・『ウェブ進化論』梅田 望夫(筑摩書房)
・『ミッション』鳥谷 陽一(プレジデント社)
・『「愚直」論』樋口 泰行(ダイヤモンド社)

【日本興亜損害保険】IT企画部長
・『秘密』東野圭吾(文藝春秋)
・『翔ぶが如く』司馬遼太郎(文藝春秋)

【日本コカ・コーラ】バイスプレジデント兼CIO ビジネスシステムズ担当
・『イノベーションの解---利益ある成長に向けて』クレイトン・クリステンセン(翔泳社)
・『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』ダニエル・ビング(三笠書房)

【日本郵船】経営委員 チーフインフォメーションオフィサー
・『縮小文明の展望』月尾嘉男(東京大学出版会)

【日本旅行】執行役員 情報システム部長
・『ミッシェル 城館の人』堀田善衛(集英社)

【野村ホールディングス】IT統括責任者(CIO) 常務執行役
・『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン(角川文庫)
・『星々の舟』村山由佳(文藝春秋)

【パーク24】執行役員
・『ハゲタカ』真山仁(講談社)

【パルタック】常務執行役員IT戦略室長
・『【絵解き】雑兵足軽たちの戦い』東郷隆(講談社文庫)

【ビットワレット】執行役員システム本部長業務本部長
・『セキュリティはなぜやぶられたのか』ブルース・シュナイアー(日経BP社)
・『インテリジェンス、武器なき戦争』手嶋龍一、佐藤優(幻冬舎)
・『世界の中の日本人ジョーク集』早坂隆(中央公論新社)
・『グーグル革命の衝撃』NHK取材班(日本放送出版協会)
・『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』山田真哉(光文社)
・『ウェブ仮想社会「セカンドライフ」ネットビジネスの新大陸』浅枝大志(アスキー)
・『グーグル-Google既存のビジネスを破壊する』佐々木俊尚(文藝春秋)
・『となりのクレーマー 「苦情を言う人」との交渉術』関根眞一(中央公論新社)

【日野自動車】執行役員
・『二十一世紀 残る経営、消える経営』大久保寛司(中央公論新社)
・『容疑者Xの献身』東野圭吾(文藝春秋)
・『秘密』東野圭吾(文藝春秋)
・『島津奔る』池宮彰一郎(新潮社)
・『島耕作シリーズ』弘兼憲史(講談社)

【ファイザー】取締役(CIT アジアパシフィック担当)
・『明日の世界を読む力』ポール・A・ラウディシナ(東洋経済新報社)

【ファミリーマート】取締役 常務執行役員 システム本部長
・『在宅リハビリのすすめ』野村恭三、森野靖雄(早稲田出版)

【フジスタッフ ホールディングス】システム部長
・『余命1ヶ月の花嫁』TBS「イブニング5」(マガジンハウス)
・『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学』島田紳助(幻冬舎)

【富士物流】取締役
・『イノベーションの作法―リーダーに学ぶ革新の人間学』野中郁次郎、勝見明(日本経済新聞出版社)
・『曖昧性とのたたかい―体験的プロジェクトマネジメント論』名内泰蔵(翔泳社)
・『地政学で世界を読む―21世紀のユーラシア覇権ゲーム』Z・ブレンジスキー(日経ビジネス文庫)
・『男子の本懐』城山三郎(新潮社)

【ブラザー工業】取締役常務執行役員
・『プロフェッショナルの原点』(P・F・ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャレロ共、上田惇生訳、ダイヤモンド社)
・『シンプリシティの法則』(ジョン・マエダ、鬼澤忍訳、東洋経済新報社)

【プリンスホテル】情報システム部長
・『戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』野中郁次郎、戸部良一、鎌田伸一、寺本義也、杉乃尾宜生、村井友秀(日本経済新聞出版社)
・『坂の上の雲』司馬遼太郎(文藝春秋)

【ボッシュ】情報システム部門長
・『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 』梅田望夫(ちくま新書)
・『進化する企業のしくみ』鈴木 貴博、宇治 則孝 (PHPビジネス新書)
・『戦略論―戦略コンセプトの原点』大前研一(ダイヤモンド社)

【堀場製作所】代表取締役社長
・『日本孤立』船橋洋一(岩波書店)

【松井証券】取締役
・『香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則』林和人(幻冬舎)

【前田建設工業】取締役専務執行役員
・『般若心経を読む』水上勉(PHP研究所)
・『「人間ぎらい」のルール』中島義道(PHP研究所)
・『企業倫理とは何か 石田梅岩に学ぶCSRの精神』平田雅彦(PHP研究所)

【丸井】取締役 グループ経営企画部長
・『ブルーオーシャン戦略』(ランダムハウス講談社)
・『仮説思考』(東洋経済新報社)

【丸紅】代表取締役専務執行役員CIO
・『周極星』幸田真音(中央公論新社)
・『2010年日本の経営―ビジョナリー・エクセレンスへの地図』野村総合研究所(東洋経済新報社)

【ミクシィ】取締役最高技術責任者
・『Modern Operating Systems』

【ミニット・アジア・パシフィック】経営企画部部長
・『アルケミスト』パウロ・コエーリョ(角川書店)

【ムラウチドットコム】取締役システム担当
・『今すぐやる人が成功する! 1日革命、今日やめること、今日始めること』堀場雅夫(三笠書房)

【明治電機工業】専務取締役企画管理本部長
・『ノルゲ』佐伯一麦(講談社)
・『鉄塔家族』佐伯一麦(日本経済新聞社)
・『ローマ人の物語』塩野七生(新潮社)
・『会社は誰のものか』岩井克人(平凡社)

【森精機製作所】常務 情報技術本部長
・『内部統制 今知りたい50の疑問 米国での実践経験から』富樫明(日経BP社)
・『わが息子よ、君はどう生きるか』フィリップ・チェスターフィールド(三笠書房)
・『社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術』シックスアパート株式会社 編(日経BP社)
・『壬生義士伝』浅田次郎(文藝春秋)

【ヤナセ】常務取締役
・『模倣犯』宮部みゆき

【ヤナセ】執行役員 情報システム管理部長
・『こころ』夏目漱石

【ヤマト運輸】常務執行役員
・『ラストワンマイル』楡周平(新潮社)

【ヤマト運輸】常務執行役員
・『歴史と外交』山内昌之(中央公論新社)
・『寺島実郎の発言 経済人はなぜ平和に敏感でなければならないのか』寺島実郎(東洋経済新報社)
・『マット・スカダー・シリーズ』ローレンス・ブロック(二見書房)

【ユニクロ】執行役員
・『フラット化する世界』トーマス・フリードマン(日本経済新聞社)
・『ウェブ進化論』梅田望夫(ちくま新書)

【ユニリーバ・ジャパン】情報システムダイレクター - 北東アジア
・『水滸伝』北方謙三(集英社文庫)
・『この国のかたち』司馬遼太郎(文春文庫)
・『十六の話』司馬遼太郎(中公文庫)

【横浜ゴム】情報システム部長
・『インタンジブル・アセット―「IT投資と生産性」相関の原理』エリック・ブリニョルフソン(ダイヤモンド社)
・『2015年の日本 新たな「開国」の時代へ』野村総合研究所2015年プロジェクトチーム(東洋経済新報社)

【ライトオン】取締役経営企画部長
・『ジェネラル・ルージュの凱旋』海堂尊(宝島社)

【リコー】取締役
・『水滸伝』北方謙三(集英社)

【リラックス・コミュニケーションズ】執行役員CIO
・『フラット化する世界』トーマス・フリードマン(日本経済新聞出版社)
・『水滸伝』北方謙三(集英社文庫)

【良品計画】執行役員 情報システム担当部長
・『商家の家訓』山本眞功(青春出版社)
・『仮説思考』内田和成(日経BP社)

【リンクセオリー・ホールディングス】国内事業管理本部長
・『会社の品格』小笹芳央(幻冬舎)

【ロッテリア】商品本部執行役員
・『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット(ダイヤモンド社)

【WOWOW】取締役経営戦略担当
・『生物と無生物のあいだ』福岡伸一(講談社)
・『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』リサ・ランドール(日本放送出版協会)

【ワタベウェディング】常務取締役
・『Internal Control Intergrated framework』(Amer Inst of Certified Public)
・『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るか』水野和夫(日本経済新聞出版社)
・『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』竹内薫(光文社)


「クラウド」に関する、現時点における見解として

クラウドに関する、現時点における個人的な見解を整理しておく。

今後は加速度的にビジネス利用増「クラウド市場は2012年に420億ドル規模に、IDC」との記事を読んで、違和感を感じたことがそのきっかけである。

(違和感を感じたセンテンスを以下抜粋する。)
1. クラウド・コンピューティングへの投資は今後4年で約3倍になり420億ドルに達する
2. これはIT投資の25%に相当する額
3. 現在のコスト削減圧力によって、クラウド・コンピューティングのビジネス利用は促進される
4. 17%の回答者がクラウド・コンピューティングを「有望な技術」としながらも、「まだ十分なサービスがない」と評価
5. 「昔からあるコンセプトの言い換え」(18%)
6. 約半数の回答者はクラウド・コンピューティングの現状に対して懐疑的である

 1と2に関して、
クラウドとしてのサービスを提供する側との意味での投資ならば納得できる。使用する側においては、「変動費」「スモールスタート」に価値がある。

 3に関して、
単に既存システム(主としてグループウェアなど)のコスト削減を目的としたリプレースの範囲との理解(SaaSの範囲に限定されている?)。

 4に関して、
グリッド、仮想化、API、マッシュアップ、ユーティリティ、etc、何をもって十分なサービスなのでしょうか・・・

 5に関して、
昔からあるコンセプトとは? web2.0のこと? 「主体」が違うのでは・・・

 6に関して、
約半数の回答者が、自分の本業としてのビジネスを理解していないのかも・・・


クラウド・サービス提供者の筆頭格として、Amazonをイメージするのは広く共有されていると思う。
Amazonがクラウド・サービスを提供している理由(きっかけ)を、しっかり理解する必要があると思う。

ドラッカー(ネクスト・ソサエティ、ダイヤモンド社、p79)は、
= eコマースがもたらす革命 =
IT革命におけるeコマースの位置は、産業革命における鉄道と同じである。まったく新しく、まったく予想外の展開である。そしていま、170年前の鉄道と同じように、eコマースが新しい種類のブームを呼びつつある。経済と、社会と、政治を一変しつつある。
と示している。

Amazonは、( EC の代表格であり)小売で収益をあげている。
Googleは、マーケティングで収益を上げている。⇒ あくまで広告業(広告代理店、仲介業、インフラ業)
マーケティングは、物やサービスを売る(収益を上げる)ための活動である。
クラウドは、EC とマーケティングの「場」である。(クラウドは産業ではない。)

クラウド・サービスは、個人レベルまで参入障壁をなくすものである。
また、そのサービス体系やプロセスにおける「イノベーション」であり、
クラウド・サービスを有効活用するための資本は、金ではなく「知識」である。

(「知識」の投資を金額ベースで表現するのは困難なはず・・・)

2009年3月8日

創造と破壊をバランスよく進行させる環境 (イノベーション)

不況から生まれるイノベーション」の記事を読んで、

アメリカ社会という最大級組織が、大きな変革を受け入れる状況にあるとの理解をした。
(はたして、日本社会はどうなのだろうか?)

以下記事より抜粋、
・ オバマ大統領のメッセージは明確だ。経済危機は大規模なイノベーションを促す好機・・・
・ オバマ大統領同様、(中略)皆一様に、問題を新たな発想でとらえ直し、全く新しい解決策を見いだすチャンスと期待している。
・ デビッド・ザック氏は、「こうした過程が“市場調整”と呼ばれるのには理由がある。機能しないものや非効率なもの、時代遅れなもの、肥大化し過ぎたものを排除する必要があるからだ」と言う。
・ ジョシュ・スピア氏は、「富や通貨の新たな評価・交換・再分配の手段が構築されるだろう」と予測する。
・ 企業が現在の経済危機をイノベーションのチャンスととらえれば、我々は数十年後、こうした画期的な進歩に驚嘆しているかもしれないのだ。

自分としては、
イノベーションの最大の敵は「社会や企業組織における慣性」であり、最大の味方は「不況や衰退における不安」であると思う。
いずれにおいても、空間と時間としての違いこそあれ、「環境」である。
「創造と破壊をバランスよく進行させる環境」を準備することを可能とするのが、アメリカ社会と考えることができると思う。
(日本社会は、破壊に偏っておりバランスが悪いのでは?と感じる。)

現在、過去から継続する各種指標をベースとした経済危機に関する、気持ちを暗くするニュースであふれている。
もし、変革の先の未来における指標をベースに現在を見ることが可能だとしたならば、おそらく現在は、明るいニュースであふれているのだと思う。

2009年3月7日

チャンスを創出する仕組み

記事「米国政府の初代CIO、Web2.0とクラウドの活用を推進」を読んで、
すごいな~と、とにかく感心した。(何故かため息が出た。)

記事から着目したセンテンスを以下抜粋。

・ 政府のデータをオープンでアクセスしやすいものにする
・ オープンかつ透明で、国民参加型の協調的な政府を運営
・ 連邦政府の保持する膨大で貴重な情報をオープン・フォーマットやアプリケーション開発に利用できるフィードで公開

・ 政府を大規模IT契約への依存から脱却
・ クラウド・コンピューティングなどの技術を利用

・ 消費者向けの技術を導入し、連邦政府のIT利用のあり方を変革
・ 情報の共有や市民との新たなコミュニケーション手段の発見という観点
・ Facebookを利用する1億4,000万人のユーザーは、(中略)声を広く伝えることができる。


なんとなく感じたこととして、

ベンチャー(個、小さな組織)が、「知識、イノベーション、クラウド」とのアプローチを行うイメージに対する、逆のアプローチを実現させようとの試みだろうと感じた。
単に、下から上へのアプローチを待つのではなく、上から下(真ん中位?)への歩み寄りも行うといった感じだと思う。

重要では、と感じたいくつかのキーワード(社会、知識、イノベーションなど上位キーワード?は除く)をピックアップすると、
「スピード、グリッド、マッシュアップ、PaaS、DaaS、非匿名(実名)、コミュニケーション、バイラル」
などがあると思う。

アメリカは国として、チャンスを創出する仕組みを持っているのだなと、再々度ではあるが感心した。

2009年3月6日

現在進行中の革命は何革命?

現在進行中の革命は、何革命と表現するのが適切なのだろうか?との疑問を以前より持っている。
自分自身としては、昨日までは、情報革命との言葉が適しているのではと考えていた。

しかし、久しぶりにネクスト・ソサエティ(ピーター・F・ドラッカー、2002)を読んで、「知識革命」との言葉が適しているのだろうと強く感じた。今後は、産業革命に続く第3の革命との意味において、知識革命との言葉を用いようと考える。

ネクスト・ソサエティの中でドラッカーは、
IT革命とは、実際には知識革命である。(p89)

と示している。また、
2世紀前の産業革命の初期のころと同じように、1940年代半ばにコンピュータの出現とともに始まったIT革命は、今日までのところ、IT革命の前から存在していたもののプロセスを変えたにすぎない。情報自体にはいささかの変化ももたらしていない。40年前に予測された変化は1つとして起こっていない。意思決定の仕方も変わっていない。IT革命が行ったことは、昔からあった諸々のプロセスをルーティン化しただけだった。(p77)
しかしプロセス自体は変わっていない。ルーティン化され、大幅な時間の節約とコストの削減があっただけである。(p78)

と示している。

以上等から、自分としては、「産業革命」に対する「知識革命」、「蒸気機関」に対する「コンピュータ(インフラの範囲におけるネットを含む)としてのIT革命」、と考えることがしっくりくると感じた。
(以前に同書を読んだ時には、全然意識すらしていなかったのだろうと感じるとともに、他の書籍に関しても、ある程度時間が経過している書籍を中心に再度読み直してみようと感じた。)

将来において、様々なことが現実(当たり前)となった時には、知識革命と呼んでいるのかどうかは、当然ながらわからない。おそらく違う新たな(括りや範囲を想定させる)言葉が使われているのだろう・・・

また同時に、上記で示されている「プロセス」を、「イノベーション」と対として読み、考えることが、更にではあるが、個人的に非常にしっくりきた。

(ネクスト・ソサエティは、語り口調であり、非常に読みやすいが故に、あまり意識せず読んでしまいそうな書籍であるが、すごい書籍であると痛感・納得した。)

2009年3月5日

慣性(いかにして逆噴射を実現するのか?)

既存の企業(主として、そこそこ歴史のある大企業)において、
「 知識の創造、知識の交流、イノベーションへの展開 」を実現するには、
「 慣性 」といった、強力な敵と戦わなければならないと考える。

ゼロベースの発想で、などといったお気楽な発言を何度か聞く。
しかし、それを可能とする環境を用意することの困難さは、あまり理解されていないと感じる。

ゼロベースの実現には、慣性に対して逆噴射する必要があると考えるが、
その方法と力加減が非常に難しいと感じる。
(最初は見えない敵との戦いのはずなのに、途中から見える敵が複数出現したりもする。)
そして、いざ環境を用意できたときには、すっかり疲弊している状況であったりする。


よく聞く、企業再生、事業再生、シナジーなどが、なかなか上手くいかない理由も、その辺にあるのではと感じる。

もしかしたら、
企業における最高のイノベーションは、(継続的に)楽しく慣性に打ち勝ち、ゼロベースを実現させることなのかも(?)と、一瞬感じた。
(一瞬だった理由は、独立起業ベンチャーやスピンアウトといった、それら形態自体はイノベーションではないと考えるため。)

「 イノベーション 」に関する記事を読んで ・・・

イノベーション300%増を果たした米食品メーカーの技術戦略(日経ビジネスオンライン)
という記事のヘッドラインを見て、気になったので読んでみた。

記事を読む前に気になった点としては、

「イノベーション300%増」とのフレーズそのものと、
「技術戦略」が「イノベーション300%増」を実現させたと解釈したことにある。

(*記事を読む前に、すでに違和感(バイアス)を持っていたので、以下の感じた内容については偏りすぎているとも思います。)


記事を読んで、感じたこと+納得したこと+残念に感じたこと

感じたこと、

・ イノベーション(個人的にはプロセスと解釈)を、他の数値指標の結果を用いて、成果として数値化することは、的外れである。
 (理由:イノベーションは儲かるとの誤解を生む。結果からしかイノベーションと理解されない。知識経営とは程遠い。)

・ 技術戦略と書かれている内容に、技術を競争優位の源泉とする戦略は読み取れない。
 (どちらかと言えば、組織論(+ナレッジマネジメント)や協業(経営学におけるゲーム戦略的)と感じた。)

・ 「オープン・イノベーション」などといった言葉は使わない方が良いと感じた。
 (おそらく、オープン・ソースやWikipediaなどを意識しているのだろうと感じた。)


納得したこと、

・ 筆者のプロフィールを見て、こういう風に書かざる得ないのだろうと納得した。


残念に感じたこと、

・ イノベーションを語りつつ、いわゆるコンサルビジネスが継続されているのだろうなと感じた。

2009年3月3日

「Quality Life 2009」を見て感じたこと

MarkeZineニュースで、
資生堂・ANA・日産ら異業種6社共同プロモーションサイト「Quality Life 2009」の記事を読んで、
ちょっと気になったのでサイト(http://qualitylife2009.jp/)を見てみました。

診断して、クイズに答えて、応募するといった内容でした。
サイトを見ている過程で感じたことを少々。

なるほどな~と感じたこと :
・ 共同プロモーションにアサヒビールを加えることから、20歳以上の人しか応募できない仕組みを構築。
 (酒業界を加えることから、ターゲティング(おそらく社会人を対象)を実現している。)

なんでかな~と感じたこと :
・ 最初にライフスタイル提案をイメージしたが、単にバラバラとの感じを受けた。
 (単に安易な話題性の獲得と、プロモーション経費削減の色を感じた。)

期待したいこと :
・ せっかくの異業種共同プロモーションなので、協業的な展開まで踏み込んでもらいたい。
 (例えば、ライフシーンの映像等を活用した簡易ストーリ展開の設定から、各社のプロモーションにつなげるなど。)
 (さりげなく、同業他社競合製品との比較なども盛り込まれていたら面白そうとも思った。)

いずれにせよ、このような企画は、個人的には好きです。
単なるプロモーションの域から、協業製品への発展などへ繋がっていくのも良いのではと感じました。

「 知識、イノベーション 」に必要な要素について

「知識をベースに、イノベーションを起こす」ことを実現するための、
知識とイノベーションにおける、必要(と不要、邪魔、障害)な要素について、あくまで個人的な見解を少々。
(*あえて、知識とイノベーションを 1セットとして見ています。)

 +5 : 楽しさ バイアス 思い 仲間 ライバル 組み合わせ ジェネラリスト
 +3 : 趣味 ネット 賛同者 資金 コーディネイター スペシャリスト
 +1 : 書籍 情報 マーケティング 収益 協業 資本提携 語学
 -1 : 市場 統計データ スーツ 顧客 業務提携
 -3 : 残業代 オフィス ベンチャーキャピタル 営業職
 -5 : 義務 官僚組織 形式 接待 
(+5、+3、+1、←必要 | 不要→ -1、-3、-5)

他にも、いろんな要素があると思います。

これって、どこに入るのだろう?と、少々考えた要素が多いです。(以外に悩むな~と感じました。)

ただ、+5 として示した、「楽しさ、組み合わせ、バイアス」に関しては、
「知識」の本質を示しているのではと、個人的には感じています。

2009年3月2日

「 データ → 知識 」 の流れは成立する?

特にこれといった理由もなく、何となく、Wikipediaで「形態素解析」についての説明を眺めていて、
気になったセンテンスがあった(以下)。

ルーズな文法の問題:
話し言葉や電子メールなどで使われる言葉は、(たとえば小中学校で習うような)ある特定のモデル化された文法による日本語からはかけ離れたものが多い。たとえば「そんなことは知らないでしょう」が「んなこた知らんしょ」に変化しうる。また電子メールなどでは形態素解析に用いられる辞書には載っていない略語やフェイスマークが使われていることも多い(しかもそれらは一般に常用されるがために日々増えている)。


・ 最初に気になったのは、
「そんなことは知らないでしょう」が「んなこた知らんしょ」と変化しうるとの説明について。

⇒ 例えば、「そんなこと言われても」が「んなこと言われても」についても、同様に変化するとも考えられる。
ここに、発言者の気持ち(感情)からの視点で読むと、
困難と感じる課題を持ちかけられている状況において、「そんなこと言われても」との発言、
理不尽と感じる課題を持ちかけられている状況において、「んなこと言われても」との発言、
といった感じに読み取ることができると思う。

・ 次に気になったのは、
単に1文字違うだけでも、略語との意味ではなく、異なる背景をイメージさせるのかについて。

⇒ 頭の中をグルグルするような感覚を1分程度体感する。答えはなし。

・ そして何となく感じたことは、
「 データ → 情報 → 知識 」の流れ以外に、「 データ → 知識 」の流れが成立するのだろうと感じた。
そして、「 データ → 知識 」の流れが、現在においては多くの人々の間で、無意識のうちに活発化しており、
知識を情報(「 暗黙知 → 形式知 」)へ変換することを困難としているのではと、勝手に理解し納得した。
逆に、暗黙知間においては、キーワード的なデータ(セット)から、コミュニケーションを可能とするのではと感じた。
データ群から、同じ何々観を共有するといった感じ。(連想ゲーム、共想コミュニティ、テレパシー的、・・・)

何を言いたいのか、全くまとめきれません。単に感じただけです。

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